ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*チコリコーヒーは哀愁の味

hotakatachibana2006-07-14

この春、念願叶ってチコリコーヒーを飲むことができた。チコリコーヒーとは、チコリの根から作られた飲み物で、コーヒーによく似た味がするのだ。

フランスなどでは一般的に売られていて、戦時下にはコーヒー代わりに飲まれていたという。そのため、「哀愁の味」などと言う人もいるという。


チコリの花は、その昔魔よけに使われていたりしたそう。また、鍵のかかった扉にチコリの花を近づけると、またたくまに開いてしまったとか。魔法の花だ。しかも根っこからはコーヒー風味がとれるなんて。


フランス語ではアンディーヴ。と呼ばれているらしいけど、アンディーヴがチコリと同じシコレ科に属していることから、チコリとアンディーヴが同じものということになってるらしい。実は外見なども別物らしい・・・。


先日も「お茶とお菓子の横尾」でチコリコーヒーを飲んだ。ここのチコリコーヒーは、実にまろやかで喉の奥に吸い込まれて行くようで、いつもつい心の中て「結構なお手前で」と唱えてしまう(裏千家ではそんなこと言わない)。実際、横尾のチコリコーヒーはそんな器に入っている(写真は添えられたお砂糖のみです)。

でも、パリに行った時、ぜったいギャラリーラファイエットでルルのチコリコーヒーを買うんだと意気込んでおきながらラファイエットの外観だけ観て帰ってきてしまった事実を思い出したら、たしかに自分の中で哀愁が漂った。

なるほどチコリコーヒーは哀愁の味なのだ。



お茶とお菓子の横尾
http://www.sidetail.com/cafe-index.html