猫日記249。
街歩きの戸惑い15。
貴公子のいる日常2。
夏のノスタルジア16。
それからというもの、私は毎日貴公子に会いに行った。
(自宅マンションのすぐ近くだから。)
橘 (今日も寝てる・・・。)
やはりガラスのすぐ近くで寝ている。
猫用のベッドやおもちゃ、クッションが置いてあって、
反対側のガラスのすぐ近くに大きなケージまである。
橘 (ペットショップ・・・ではないな。)
動物はこの貴公子だけみたいだし。
橘 (そもそもお店なのかな・・・。)
私はガラス越しに貴公子をじっと見ながら考えていた。
すると・・・。
貴公子が目を開けた・・・!!
半目を・・・!!
貴公子 (俺、お客さん来た時しか働かないよ。)
橘 (やっぱり何かの店なのか・・・。)
貴公子はだるそうに半目を開けていたけどまたすぐ閉じてしまった。
~その次の日~
橘 (いた!)
今日も今日とてガラスのすぐ近くの猫用ベッドで寝ている。
しかも・・・。
前足の肉球をガラスにペトッとつけて、
頭もガラスに押し付けられているため耳がくにゃんと曲がり、
例の優雅なしっぽはぎゅううーっとガラスに張り付いている。
わかってらっしゃる・・・!!!
3大武器を余すことなくアピールしている・・・!!!
これは・・・お客さんになれということですね!!!
貴公子 スースー・・・。(・・・。)←普通に昼寝してるだけ。
しかし何のお店かわからないし、
そもそもエントランスのドアを勝手に開けてよいものか謎だった。
なのでしばらく通ってみる事にした。