ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

ノブレスオブリージュ

カルピスは、普通の猫ではあったのだが、
生まれながらに何かを持っているようなところもあった。
なので、幼い頃から周りの人間を虜にし、なんらかの恩恵を与えていたのだ。王子だから!


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カルピスを呼ぶと返事をしてくれたんだけど、
あれは尊さの極みだった。



高校生橘 「カルピス!」

子猫カルピス 「モゥモッ。」

高校生橘 「カルピスー!」

子猫カルピス 「モーーーーーーーーウ、モゥッ。」



あーん、カワイイ。ずっとお返事してもらいたい!




高校生橘「カル!」

子猫カルピス「モッ•••。」

↑ボランティア精神の枯渇。




終了。




高校生橘 「カルピス!!」

子猫カルピス 「•••。」 ブ•••ン•••!←尻尾。   



それからはしっぽだった。
そして間もなく呼んでも無反応の時代へと突入した。



カルピスがどんなに可愛いお返事が出来ても、
返事の無駄遣いは駄目らしかった。



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カルピスは寡黙な王子であったが、
その存在感は皆の目を惹きつけた。
ただ座っているだけで皆が幸せな気持ちになった。



カルピスは基本的にあまり香箱座りしない子。
横たわっているか、アンモニャイト


あとは香箱座り以上に頻度が少なかったけど、伸びきっていたり開ききっていたりのとんでもない格好。


どんなポーズでも、お行儀が良いとか何その格好とか、とにかく声をかけられる!




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私はとにかくカルピスに触りたい。
ある時、お腹や尻尾に触ろうとしたら、母が怒った。
カルピスがどんなに豊かに民達に供給してくれ、持てる者の義務をはたしていたとしても、
供給される側が王子への礼儀を欠いてはいけないらしかった。



カルピスはそもそも触られる事があまり好きではなかったし、尻尾やお腹なんて触ったらすごく嫌がる。
でも怒ったりはしなかった。



カルピスが怒ったのはそんな時ではなかったのだ。