ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

弟子にされそうになった話<その2編・肉>

hotakatachibana2018-12-22

また次の電話面談の日がやって来た。



前回の電話面談の生返事会話の後、今後どういう方向性でやっていくか
について話して、やっと本題に入れるー!!(感涙)と思ったのに、
この日は契約を終了する方向へ話を持っていこうとしている感じがした。




まだ始まってもいないのに、もう終わるの・・・?




この人は、私がこの人自身の想定外の事ばかりの客だという事に気づいたらしい。
なんていうか、気づくの遅・・・!!



この人は、自分を頼ってくれるだけではちゃんと仕事する気が起きない人なのだ。
実際この人と契約している人は依存している人達ばかりだった。




私の事も、「私ってかわいそうだから助けてかまって。」の人だと思っていたわけだ。
それであのなかなか本題に入らない関係ない会話も、しゃべってあげて構ってあげてるという
つもりだったのかもしれない。
どちらかというと、
この人が楽しんでいたという結果になったけれど、おそらくその事実もこの人の中では本人の
都合のいいようにすり替えられている。






ちなみに、前回のデータを評価(実は分析も)していた時には全く触れなかった、
私の詰めの甘さやスキについても指摘してきた。

やっぱり気づいたか・・・。
でも遅・・・!!!



最後に、契約は続行するかどうか聞いてきた。

もちろん続行だ。
私はなんとしても依頼2も成功させたい。


すごく嫌がってるのが伝わってきた。


その時・・・!
突然、通話の音声の質が変わった。
電波が弱いとかそういう事ではなく、例えて言うなら
ラジオで違う局の電波が介入してきた、そんな感じ。






電話の向こうのその人はとくに何か変化を感じ取っている様子もなく普通に話している。

時を同じくして話題は、肉を食べなさい、という内容に移っていった。


この当時、私は肉食ではなかった。
全く食べないというわけではないが、特に食べたいとも思わなかったのだ。
食べるとしたら、ハンバーグとかつみれ団子とか、すりつぶしたもの。
あとスープとかに入ってるエキス。


今みたいにステーキとか興味なかったし、豚肉はあんまり好きではなかった。
(現在は、相模豚がおいしいと気づいて、豚肉も相当食べるようになったけど。)







ちなみに肉を食べないというと、なにか宗教めいた感じがするけど、
そういった理由ではなかった。当時も出されれば食べていた。



当時から、世の中に存在する豆腐ハンバーグとか、シイタケを刻んで肉みたいな食感にするとか、そういった事は意味がわからんと思っていた。豆腐は豆腐として食べたいし、シイタケはシイタケとして食べたいのだ。どっちも好きだし。








わざわざ肉以外のものを肉に見立ててまで食べるというのは、やっぱり肉が食べたいという事なんじゃないだろうか。
そういう人は最初から肉を食べればいいのにと思っていた。



というような話をその人にした。そして、肉、まるきり食べてないわけじゃないですよと重ねて付け加えた。






その人 「足りねえよ。」



私 「はあ・・・。」



その人  「肉を食え。となかく肉だ。肉。肉。」








わかったよ。

これは、私の為を思って言ってくれてるという事が伝わってきた。





その人  「草ばっか食ってて勝てるわけねえだろ。」





草。






肉食の人達に共通する野菜の呼び名である。
肉食の人達は、皆野菜を草とか葉っぱとか言う。
この人も超肉食で、一番最初においしい肉のお店に連れて行きたいと言っていた。
草の店は対象外らしい。










ちなみに勝つとは、あらゆる意味での勝つらしい。





私は肉屋に走った。