ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

弟子にされそうになった話<その2編・評価と見せかけて分析される>

hotakatachibana2018-12-21

また次の電話面談の日がやってきて、この日は課題で
日々つけていたデータを送る事になっていた。


この課題、内容はわりと普通で、世の中の経営者やそうでない人達も
普通にしていることだろうなと思えた。何も特別な事ではない。

でもこの課題をやれと私につきつけてきたのは、私がそれすらまともに出来ていないからだと
思って、日々粛々と取り組んでいた。


やると決めて集中した時、私は非常に安定して継続して行う事が出来るという強みがある。
よく、気分でやったりやらなかったり、とか精神状態でクオリティが上がり下がりしたりする、と思われがちだけど、実は意外とそうではなかったりする。
しかも私はいろんな事を抱えながらそれが出来る。







で、この人がやれと言ったこの課題、
一通り一定期間こなしてみて思ったのは、
このデータ上に性格とか思考習慣、行動パターンが出るという事。



私が日々つけたデータにも一定のパターンが見られた。笑



そして非常にストイックな習慣がばっちり表れている。
私、自分のそういうストイックな面はなるべく人に話さないようにしている。
絶食出来るというだけでそのへんの人はそうとう驚くからね。言わない事が知恵だと思う。



しかし・・・わずかにところどころスキがあった。
私は詰めが甘いところがあるので、それもデータ上に表れていた。
これはよろしくない。




提出する前にこうして見直している時にはっと気づいた。



この人は、このデータを見て、私の
性格、思考習慣、行動パターンを分析する気ではないだろうか。



一瞬、ありのままでデータつけてしまった事を後悔した。
しかし、すぐに本来の目的を思い出して、ここでかっこつけても自分の為にならないなと思いなおした。








通話中にデータをメールに添付して送信をクリック。



私 「送りましたよ。」


その人 「おう。」





しばし、無言のまま電話だけがつながっている状態が続いた。



・・・やっぱり・・・!!



おそらく電話の向こうでデータの内容をもとに分析をしている。








まずは、きっちり毎日データをとって、それこそミリ単位と言えるほど
正確に出来ている事をほめられた。経営者の人でもここまで出来る人はいないという。
私はそれがとても意外だった。

それと同時に、私はいつ自分のスキや詰めの甘さを指摘されるかはらはらした。

しかし、その人の視点は意外なところにそれていった。



その人「・・・いや・・そうか・・・。あなたは違うね。俺の勘違いだったよ・・・。」


!!


私はこの一言で、この人が私と電話しながら誰の事を考えているかわかった。



例の改善しない経営者のお客さんの事だ・・・!



つまり、この人は、私の事も「私ってかわいそうでしょ。かわいそうな私をみて。」の人だと思っていたのだ。
この人は教養があるのに、似て非なるものって言葉を知らないのだろうか。



これには頭にきたけど、今重要なのはその事じゃないし、
やはりこの人あんまり鼻が利かない、そもそも根本的なところで私の事を見抜いてないので仕方ないとも思った。



そしてやはり私の方が1枚上手だと思った。







私は唐突に聞いてみた。


私 「問題が改善しない経営者のお客さんって、やっぱりそういう内容のデータがとれるんですか?」


今あなたが頭の中に思い浮かべてる人物の事だよ。
こっちには筒抜けなんだからな。



その人「うん・・・うん・・・。」




生返事か・・・!!
なんか2重に頭にくるんだけど!!




しばしこんな手ごたえのないやり取りが続いて、その後、その人はいつもの調子に戻って
今後どうやっていくかという話題に移っていった。





(あれ・・・?)





データ上にみてとれた私の詰めの甘さやスキには全く触れなかった。




もしかして、気づいてないの・・・?!