ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

弟子にされそうになった話<その2編・言うこと聞かない人々>

hotakatachibana2018-12-23

さらに次の電話面談の日がやってきた。



私   「鶏のむね肉がうまくて仕方ありません。」




その人  「ああ、肉食べてんのか・・・?!」




私  「草ばっか食ってられっかよ!!」


↑切り替わった。





その人  「ようしよく言った!!褒美にいいこと教えてやる!!」



そしてうまいハンバーグのつくり方を教えてもらった。その通り作ってみたけど、普通のつくり方の方がいい。でも牛肉もたくさん食べるきっかけにはなった。







この人のお客さんのなかには、肉を全く食べない人がいるそうだ。その人にこそこのつくり方を押しつけたら1回は食べるかもしれない。




私 「そのベジタリアンのお客さんに肉を食べる様に助言したらいかがですか。」




この人 「無理だよ。」




この人の顧客は言うこと聞かないやつばっかだな。




ある意味においては私もそうだけど、私は自分に必要な事や自分の為に言ってもらった事は、自分の主義主張と異なっていたとしてもきちんと飲み込める。自分に足りないところ、分かっていないところがあるという前提でまずは人の話を聞いてみて、そしてあきらかにおかしい事でなければ1度は試してみて結果を評価する。よければ続けるし、特によくなければやめればいいだけの事。





ただ、この人みたいな性格・性質の人には全て委ねて聞き従う、という事は出来ない。

私が自分の頭で理解できなくても安心して聞き従う事が出来る人というのは他にいて、この人じゃない。


だから、この人の話を聞いていて、何かおかしいと感じる事はところどころあったので、他の顧客みたいに全部この人に丸投げにしたり依存したりして、そのわりに助言に従わないという事にはならなかった。



ちなみにこの人の顧客は年齢層高い。



長期で契約する人で
20代、30代はまずいない。

私は例外中の例外だった。




この人のところに駆け込むお客さん達にはもうひとつ共通点があった。もうどこにいってもどうにもならないという段階になってから相談している。




それなのに助言に従わないという。自分のやり方でうまくいかなくて困ることになったのなら、なにか違う方法をとらないといけない。しかも皆社員を守って会社を存続させていかなくてはいけない立場の人ばかり。その為には、自分のやり方を貫き通すばかりではだめな事もあるんじゃないですか。と私はその人に聞いてみた。



その人は、「皆が皆、その思考回路にならなくてはいけないのに、皆が皆なれないんだよ・・・。」、と心底気苦労が滲み出ているような声で言った。




なればいいのに。そしてそうさせるのがあなたの仕事じゃないのかよ。









それにしても、やっぱ社員を抱えるって大変なんだな。

正社員1人だけ=社長=自分、だともう少し事情が違うと思う。

会社=自分のみだと、全部一人でなんでもやることになるけど、人件費がかからなく、また全部自分の思い通りになるし、うまく外注すれば負担もない。


これもこの人に言ってみたけど、いつのまにか話題がそれた。俺がそれだよ、と言っていたけど、俺の話はしていない。しかも俺は秘書さん雇ってるでしょ。







この当時の私は、この人のところに駆け込んでも根本的な解決にはならないということを知らなかった。


こういう人たちを改善させる方法を、現在の私は知っている。







ちなみにこの時、他の顧客に、私がやった課題と同じことを同じくらいの精度でやらせていたという。私の事をそのお客さんに話して、やる気を出させて同じようにさせようとしているけど、やはり出来ないのだそうだ。そりゃ、あんなストイックなのは無理だ。私だってかなり自分を追い込んでぎりぎりだ。



この顧客と私とでは人生の目的がおそらくだいぶ違う。



しかも世の中ではそこそこ適当に要領よくやる、その方がうまくいくしスマートという風潮があるから、いくら経営者といえど体質や性格やライフスタイルに合わないことを強いてあんまむちゃさせない方がいいと思う。しかもどうせ言うこと聞かないんだし。








この人、自分都合でこのお客さんを振り回していた。私が出来た事が、自分の他の顧客の本物の経営者に出来ないはずはない、と考えてこの人のなかでの整合性をとろうとしているのが見えた。そんなくだらないことでお客さんを振り回すんじゃない。




ていうかそのお客さんもそのお客さんだ。出来ないとわかっていながら、この人に言われるがまま、されるがままに取り組んで結局出来ない、で終わってる。出来ないなら何か他の方法がとれないかこの人に相談したり、どういう風にすれば出来るのか自分で考えて提案したりすればいいのに。


そもそも、このお客さんはほんとに出来たいと思っているのか。自身の真のニーズが満たされなければ、何が出来たとしても意味の薄いものになってしまう。



このコンサルタントの人は、このお客さんのニーズをまっとうな方向に向けながら満たしてやるという仕事の仕方はしないのだろうか。アホなのだろうか。




私  「そのお客さんはなぜ出来ないのですか?せめてそれがわかれば・・・」



その人  「ん?ああ、だってどうしても出来ないって言うんだよ。何度も教えてんのに。」





なんか・・・雑!!



そもそもなんで他人のうまくいったケースをテンプレートにして押し付けるんだ?この人のそういうやり方も疑問だった。