ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

ストームインアティーカップ

猫日記263。
失敗しない店選び28。
貴公子のいる日常16。
秋のノスタルジア1。



夏が終わって、だいぶ過ごしやすくなってきたある日。


昼下がりに花屋を通りかかったら、
横の小窓が開いていた。



日中は気候がいいからね。




網戸が外から覗きにくい仕様なのか、
よくみないと気づかないんだけど、
窓辺にN貴公子が座ってる・・・!





さっそく網戸越しにお鼻つんつんしたら、


N貴公子 「ニャア!!」


網戸に頭を擦り始めた・・・!!





強い力で網戸に頭を擦りつけている・・・!!


橘 (か・・・かわいいー・・・。会えたの久しぶりだもんなあ。)



N貴公子 「ニャアーア!!」



声音に若干非難の色が混じってたのは、



N貴公子(おまえ最近ちっとも顔見せにこないじゃないかよ!!)


•••ってことなんだと思う。







来てたんだよ、ほんとは。


でもここのところいつもタイミング悪く


寝てる。




某日昼時、

寝てる。


某日夕方、

寝てる。


某日午前中、

寝てーる!!





ある時、ふとガラス越しに見たら
ファーの四角い座布団が置いてあって、
こんな暑い季節にファーか•••
と一瞬思ったけど
それひっくり返ったモモンガみたいに仰向けで寝てるN貴公子だった。




同じ姿の時のN貴公子を
オーナーさんが写真に撮ってたらしく


オーナーさん「このだらしない姿・・・。」


と嘆いていた。



そうですか。

私は滑空して反転するダイナミックな夢でもみてそうだと思いました。
むしろアクションの要素さえ感じる。


N貴公子はアーティスティックな寝相をアクションの領域にまで昇華させる貴公子。








とにかくタイミング悪いと、寝てるN貴公子にしかお目にかかれない。



網戸越しに私の指先の匂いを嗅ぎながら、
ニャアニャア大騒ぎだよN貴公子。
頭の擦り付け方もすごい。


可愛い•••すごく可愛いけど•••。



網突き破りそうだよ、N貴公子•••。






右側の頭を主に擦り付けてたんだけど、


耳後ろの
ラテアートの部分も網にすごいこすりつけてる。


もうこれラテアートが網で濾されて
均等なコーヒー乳飲料になってこっちに出てくる。





N貴公子の声で驚いたオーナーさんが奥から出てきちゃったんで、
私もうエントランスの方に回った。

すると、N貴公子が大急ぎで小窓の梁から飛び降りて、
たー・・・っとドアのとこまで走ってきたの!


ドア近くの台に飛び乗って、
私がドア開けたら飛び出してきそうな動きしてた・・・!

私がダメダメと言うと、

ゴロンとひっくり返った。

しかも例の発光風輝きのある笑顔で!!


N貴公子・・・私は貴殿の幸せそうな寝顔を見るだけで心が満たされるのに、
この日のは何ですか。
胸がいっぱいです。
もう貴殿の右耳のラテアートしか見えない。