ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

アートする貴公子2

猫日記255。
失敗しない店選び20。
貴公子のいる日常8。
夏のノスタルジア22。







2023年の夏のある日、
私はネットでちゅーるを眺めていた。



N貴公子、ちゅーるは好きかな。
好きだろうな。


でもオーナーさんの意向はどうなのだろう。


ちゅーる食べさせる習慣がないのに
差し入れたら迷惑かもしれない。





私、猫にちゅーるあげた事ない。
あげてみたい。


ちゅーるに夢中になる若干寄り目の猫を
ちゅーるの残量がある限り眺めたい。



ちゅーるはずっと私のロマンだった。



気づいたらスマホの中のちゅーる眺めながら寝落ちしていた。








〜次の日〜





お店に行ったら、
オーナーさんがバックルームからおもむろにちゅーるを1本取り出してきて私に渡してくれた•••!!


なんでわかったの•••?!




「あげていいよ。」




いいの•••?!




N貴公子が私の手からおいしそうにちゅーるを食べ始めた!!








ちゅーるあげながらこの感動をオーナーさんに伝えてたら、




N貴公子 (よそ見しないでちゃんと絞れ!)



カッ•••!



えっ・・・。



N貴公子 (手元に集中しろ•••!)




カッカッ!



N貴公子は
ちゅーる食べながら、両手で交互に私の手元を手繰りよせるように叩いた。





何それN貴公子その仕草すごい!!






パフォーミングアーツかもしれない。






とりあえず私の夢は叶った。








この花屋に来店するお客さんはだいたい
N貴公子のファン。



しかし厳密に言うとほんとに近所の人が皆知っているかというとそういうわけでもなさそう。


知る人ぞ知るお店という感じだ。





しかしたまに他のお客さんと居合わせる事がある。


ある日、この花屋の横の小さい路地挟んで隣にあるマンションに住むご夫婦と店内で居合わせた。




ご夫婦がちゅーるの束をオーナーさんに差し入れ。
オーナーさんがそこから1本とって奥さんに渡すと、
N貴公子のおやつタイムとなった。


N貴公子、この日は夏バテで朝ご飯食べてなかったんだって。
だからこの差し入れてくれたご夫婦からせめてちゅーるをちゃんと食べなさいと
話しかけられていた。



オーナーさんがもう1本私にちゅーる渡してくれたんだけど、
おやつを一度にたくさん食べさせるのは心配だから時間あけてまたあげてもらえるようにした。



それに・・・N貴公子のちゅーる食べる様子を見ていつもと違う感じがした。
たぶんそんなに食欲ないんだと思う。
夏バテ辛そうね。



見てたら、
N貴公子が半分くらいまで食べた時点で
奥さんが私にちゅーる渡してくれた。


半分ちゅーる権を譲ってくれたの!!



う・・・うれしい。震



皆に夏バテを心配されながら私の手からも一生懸命ちゅーるを食べるN貴公子だった。