猫日記258。
失敗しない店選び23。
貴公子のいる日常11。
夏のノスタルジア25。
花しかない日常を話すしかない日記2。
N貴公子はこの店に貰われてきた子猫の頃から花の中で暮らしている。
花のお城に住む貴公子。
N貴公子は花の香りが大好き。
特にトルコキキョウの香りが大好物。
トルコキキョウが入荷すると、
必ず花に顔を押し付けにいく。
幼い頃からずっとそうなのだそうだ。
※子猫時代の写真を見せてもらったら、
トルコキキョウの花に自分を埋めていた。
幼い頃からアロマテラピーしてるからあんなに美猫に育ったのかしら。
それがN貴公子の"イツモノ"。
このお店では
定番の花がよく売れる。
ブーケの予約を入れて受取りにくるお客さんや、
配達を頼む固定のお客さんたちは、
いつもだいたい決まっているお花
なのだそう。
それが固定のお客さんたちの"イツモノ"。
でも、オーナーさんが好きなほんとは売りたい花は定番のものとは違う珍しいものばかり。
私それが物珍しくて、ちょいちょい買って部屋に飾ってる。
定番のも買うけど、
その中でも私の知らない花もあっていろいろ教えてもらってる。
夏にオリエンタルリリーが入荷してて、
オーナーさんにおすすめされるまで存在を知らなかった。
ここ数年、市場に出回る様になったんだってね。
私、百合のオシベの花粉がつくのが苦手で、
百合は敬遠してたんだけど、
オリエンタルリリーはそんな心配もなく
しかも八重咲きで何かの衣装っぽくて素敵だった。
たびたび花買いに来る私を最初は不思議そうな
あどけない顔で見てたN貴公子だったけど、
間もなくガラスの外に来ただけで
私の事を認識する様になる。
通りがかり橘(N貴公子、会いに来たよ。)
N貴公子 ( きたな。)
ニャアニャア鳴きながら店の奥へ行くN貴公子。
N貴公子にはもうひとつイツモノがあった。
N貴公子 (うぉーい店主!イツモノ!)
N貴公子、それは。
サラリーマン(年配)が行きつけの店のなじみの店員に
自分がいつも頼んでるのをオーダーする時のやつですわ•••。
オーナーさん、睡眠あんまり取らないって言ってたから
お客さんいない時くらいゆっくりしてもらいたいし、
私はN貴公子の姿をひとめ見る事が出来ればそれでいいですので!
でも呼びに行くんだよ。
N貴公子 (店主ー、イツモノー。)
N貴公子の行動は全ての通りすがりの人に推したい尊さです。
でも•••。
N貴公子(店主ー!イツモノきたぞー!)
通りすがり橘 ←イツモノ。