猫日記２４６。
夏のノスタルジア１３。
宵のマダムには時々会っている。
いつも優雅な宵のマダム。
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しかし彼女にはなにやら秘密がありそうなのだ。
あれは去年の夏。
突然
あたいは小粋な町娘。
みたいな姿になっていて、
あれ•••？宵のマダム•••？だよね•••？
と摩訶不思議な気持ちになった。
本人のはずなのに別人の様な違和感。
そう、それはまるで影武者でも見ているような。
毛の色合いはおんなじだし、
住んでる家もおんなじだし出没エリアもおんなじ。
飼い主さんともいつも通り接しているから飼ってる人もおんなじ。
でも、まるで別猫を見ているような違和感がある。
心なしか体型も少し違うような気もする。
最も違和感があったのは前髪。
（マダム、前髪切った•••？）
顔と頭の境目の黒い模様が以前と違う気がする。
•••。
まるで芸能人とか政治家とか皇室の人々みたいだ。
一人の人を複数人で演じて、
まわす。
ゴムマスク被ったり、メイク等で本人に限りなくちかづけているけど、微妙に違う顔している。
場合によっては全然似てなくて完全に別人クオリティなのに本人ですと通すあの感じ。
なんていうか、物理的な容姿は似せる事は出来ても
その姿から発せられるパーソナリティの雰囲気が別物なんだよ。
うまく顔は誤魔化せても、
脚の形が全く違ったりするともうあれ別人だと気づくしかない。
もともと膝がポコンと出てる人が
ある時はバレエダンサーみたいに膝が伸びてしなるような脚に変わっていたり、
ある時はＯ脚なのに、ある時はまっすぐな脚になってたり。
顔はゴムマスクで似せる事が出来ても骨格は誤魔化せない。
宵のマダムも町娘になったらなんか脚伸びてた。
痩せただけかもしれない。
しかも
マダムバージョンは香箱座りしてる事が多くて
町娘バージョンはひょろっと立ってる事が多いから
なんとも言えない。
でもやっぱりその姿から発せられるパーソニャリティの雰囲気が別猫に思えた。
ちなみに
夏が終わったらまたマダムに戻っていた。
もしかして姉妹猫か
親子猫なの•••？
でも、マダムと町娘が両方同時刻に存在する事はない。ミッキーか。
とりあえず優雅な宵のマダムは夏になると小粋な町娘になる。
