夏のノスタルジア6。
駅構内を走りながら探すと、一緒に組んでた関係者男性を発見!!
19歳橘 「T田さーん!!!」 ←関係者男性の名前。
T田さん 「!」
19歳橘 「いました!綺麗な人!!」
ゼエハア・・。
19歳橘、息も絶え絶えにT田さんに駆け寄る。
↑体力のない10代。
19歳橘 「今待っててもらってるので一緒に来てください。説明お願いします!」
T田さん 「よし!!」
一緒に8~9等身女子を目指して走り出す。
19歳橘 「なんにも説明出来てないんです。あっ・・・名刺もまだ渡してないです・・・!!」←何枚かT田さんから預かっていた。
T田さん 「まかせろ!」
あとこれは念の為。
19歳橘 「すごく綺麗な人なので、念の為どこかの事務所に所属してないか確認お願いします。」
T田さん 「わかった!」
私の見立てでは、彼女は一般人だ。
しかしこのショーではプロのモデルは使わない事になっていたので、
後からどこかの事務所に所属していた・・・みたいな事がわかったら全てなかった事にしなくてはいけない。
念の為先に聞いておいた方がいいだろう。
あと、もうひとつの不安要素と言えば、
T田さんが日焼けしすぎている事。
あやしい・・・あやしさ満点だ。
大丈夫かな・・・。
T田さん、海外いった時なんで日焼け止め塗らなかったんですか・・・。
ウッウッ・・・。
19歳橘、走りながら嘆く。
バタバタバタ・・・。
駅構内を2人でとにかく走った。
19歳橘 「あっ、あちらの女性です!」
待っててくれた!!
じーん・・・。
なんていい人なんだ。
私が走り去った後に
その場を立ち去ってしまう事も出来たのに。
T田さん「 はじめまして!○○のT田と申します!!」
T田さんは挨拶すると、説明に入った。
8~9等身女子、T田さんを見てビクッとして
相当驚いていたみたいだけど、それを表に出さない様に一生懸命話を聞いてくれていた。
19歳橘 (あぁー・・・。)
ほんとごめんなさい。
T田さんの日焼けに悪意はないんです。
T田さんの説明は抜群にわかりやすく安定感抜群だった。
しかし日焼けの見た目もあやしさ抜群だった・・・。
19歳橘は、少し離れたところで待機していようと思った。
本来ショーとは関係ない人間だし、
でしゃばったところで何も出来ない。
でも、状況が状況なので。
ずい。
19歳橘は前に出て、説明しているT田さんの横に並んだ。
なんとかして話に加わらなくては。
T田さん 「・・・という事なんです。モデル、お願いできませんでしょうか?」
19歳橘 「よろしくお願いしまーす!!!」←同じく若い同性の私もいますよアピール。
8~9等身女子 「・・・いいですよ。」
T田さん・19歳橘 (・・・えっ・・・。)
T田さん・19歳橘 (いいの?!)
あっさり。
やった!!!
T田さんは顔合わせの日程を伝え、アポイントメントの話に入っていた。
これは、もう記憶があやふやなんだけど、
この8~9等身女子、その場で自分の連絡先を教えてくれた気がする。
これは本来ありえない事だ。
基本的にこちらからは聞かず、顔合わせに来てくれたらそこで連絡先交換となるからだ。
こんな完璧なモデル・・・最高じゃないか。
T田さん 「では当日はよろしくお願いします!」
19歳橘 「当日は私もお待ちしてます!」←同じく若い同性の私も当日いますよアピール。
ペコリ。
8~9等身女子は名刺を手に持ったまま会釈をすると行ってしまわれた・・・。
8~9等身の姿がだいぶ小さくなったタイミングで、
T田さんはこっちを見た。
T田さん 「綺麗な人だったね。」
19歳橘 「はい・・・ものすごく。」
それにすごく可愛い。
抜群にかわいいんだよ。
性格もすっごくよさそうだし、
洗練されたプロポーションなのに
純朴そうな雰囲気もあってすごく優しそうだった。
あれ・・・?
可愛くって優しくって私の話を親切に聞いてくれて
モデルもあっさり引き受けてくれる・・・そんな人いるかー!!
いたよさっき・・・。