ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

高価な靴

レディースシューズは高い言われるけど、
メンズシューズにも高価な革靴というのがある。



いい革といい作りで仕上げられた上質な靴はほぼ一生ものだという。



最初はあんまり足に馴染まないそうだが、
履いてるうちに、汗を吸ってしっかり馴染んでくるそうだ。


そんでソールはダメになるたびに何度も剥いで
交換して長く長く履いていくのだとか。




この話を聞いた時、



不感蒸泄くらいならいいけど、
がっつり汗っていうのはなんかヤダな。


でもポアントとかも汗で馴染む面もあるだろうしな。
ポアントは消耗品だけど、一生もののメンズシューズに汗吸わせるのはいいのか•••?



って思った。




こういうメンズシューズって、すごく高価だ。





長い目で見ればコスパ最強という考え方も出来る。
それに、手入れしながら革の表情が変わっていくのを見るのはすごく愛着がわいて楽しそうだ。



中間くらいの価格と思われる同じデザインの革靴を
ズラッと並ぶくらい揃えて履くという考え方とどちらがいいのかはわからない。




ちなみにスケート靴もすごく高価だ。
おそらく一生もののメンズシューズと同じくらいかな。


まだ日本がフィギュア大国になる前。
フィギュアっていっても誰もあんまりピンとこない、そんな時代だった。
当時習ってた事があったんだけど、
習う直前に自分で買った1万円くらいのスケート靴は
お稽古としてのスケートには使えないと知って、ちゃんとした靴を買い直す事に。
あれはジャンプもスピンも不可、おそらくスパイラルやターンですら対応していない。


ましてやリンクでレンタルされてる貸し靴って、あれは履かない方がいいと思ってる。
ただ滑るだけでも全然滑れない人になってしまう。


昔、パリ市庁舎の前に冬期のみ出現する屋外リンクで滑った事あるんだけど、
貸し靴最悪だった。氷の状態も最悪だった。しかも雪降ってたし。
今ではいい思い出だけど。



1万円くらいのスケート靴は、上達する為のものじゃないので使えない。
しかしちゃんとしたスケート靴は非常に高価だった。


そしたら先生が中古の競技用の靴持ってて、
それを2万円で譲ってくれる事になったの。


ちなみにその靴、すごく良い靴で元の値段は
私が買い取った金額の10倍はする。


自分で買った1万円のスケート靴は
一緒にリンクに遊びに行ってた友達にあげました。



先生から譲ってもらった中古の靴、
もともと滑り込まれてたのか
私がやたら練習し過ぎたからか
わりとすぐにエッジが駄目になったんだよね。


スケート靴のブレードというのは、
先端のエッジを指でつー•••と触ってみるとわかるんだけど
両端が鋭利に出て中央がへこむ様にカーブしている。


これによりアウトサイドエッジ、インサイドエッジ、と乗り換える事が出来る。


私はインサイドは苦手だったから
楽しく乗ってたのはほぼアウトサイドだったんだけど、ある時ブレードが氷の上で横滑りする様になっちゃって、インもアウトもどっちのエッジにも乗れなくなった。


先生に見せたら、ブレードが長い時間かけて氷に削られてつるっつるになってたの。


すぐに研いでもらった。
専用の機械があるらしい。


こんな風にメンテナンスすれば長くは使えるけど、
それはお稽古ごとの場合。


選手の人達にとってスケート靴はやはり消耗品。
ブレードだけビスを外して付け替える事も出来るけど、
選手の人達はそこはどうなのかはわからない。
靴自体交換してるのかもしれない。


私のその中古の靴、ブレード付け替えた跡があった。






結構高いけど、一生ものではないレディースシューズ。

ものすごく高価だけど大切に履けば、ほぼ一生もののメンズシューズ。

踊る人の脚によって寿命がまるで違う消耗品のポアント。

ものすごく高価なのに消耗品のスケート靴。


靴って奥深く悩ましい存在なのかもしれない。







一般の普通のシューズでもメンテナンスはかかせない!
しかし、紫外線殺菌のやつとかを靴に突っ込んだまま忘れてたり、
オゾン乾燥のやつにつっこんで電源入ったまま(タイマーはかけている)忘れてたりとか、なーんかズボラだったんだよね。ここんとこ。
愚鈍だったから。愚鈍さから抜け出したから、前みたくちゃんと磨いたりしたいなあ。