玄関前まで追いやられて、次はどうすれば。
とりあえず、何かおかしい感じがしてきたら、
廊下の中央寄りに戻る→
また異変を感じたら玄関前に戻る、を
繰り返している。
広い部屋から廊下に出てきた時ほどの劇的な改善は感じられない。
でも気分はなんとなくサタン対策出来てる雰囲気になる。
これは、予防接種みたいな感じなんだけど、
予防接種自体が嘘の様だから、たとえとしては微妙かな。
あれは体内にウィルス入れてるだけなんだけど、
大抵の人はウイルスの影響で体調崩す。
あんなの要らない。打つ必要ない。
自分が正社員だった時、会社が費用負担のほぼ強制だから
毎年打ってたし、他の社員の体調の変化も近くで見てたからよく知ってる。
こんな微妙なたとえをもとにした、
気分だけサタンの影響薄れる→サタンの影響有の繰り返しで、
完全に快適にはならないけど仕事は順調にしていた。
そうして1週間が経った。
その日もいつも通り仕事してたらクライアントさんから連絡来た。
”システムに不具合が生じて復旧に時間がかかっています。”
ちょうど、その時私がしている仕事が一区切りして次に切り替わるというタイミングだった。
そのシステムが復旧しないと、確認が出来ないので次の仕事を勝手に進める事が出来ない。
しかもその不具合、1000人くらいの人に影響をおよぼしていた。
その中でも、あんまり影響受けないタイミングだった人もいたらしいけど、
私はピンポイントで仕事出来なくなった。
これ、いつもならただの偶然だと思う。
私一人の為にそんなに多くの人が巻き込まれるというのは考えにくいし。
ただ、サタンは電子機器にも影響及ぼす事が出来るらしいよ。
真相は謎のまま、その日は復旧せず。
もしかしたら途中で仕事再開出来るかもしれないと思ったけど、
いつくるかわからない連絡待ってるよりは、
やりたいのに先送りにしてた事をしようと思い、出かけた。
ＰＣ離れてしまったら、連絡来てても気づかない。
スマホからは確認しない事にしてるし、
携帯の番号に連絡くるなんてよっぽどなので、まずない。
とりあえず無視。
結局その日はまる1日復旧しなかった。
廊下に生活の拠点を移してから、それまで必要だったもので要らなくなったものが出てきた反面、
新しく買い足したいものが出てきた。
廊下においてお部屋作りに目覚める。
使わないものはサタン部屋にしまい込んだ。
サタン部屋に行くとき、それは
物を取りに行くか、
物をしまいに行くか、
掃除をしに行くか、
植物に水をやりに行くか、
のいずれかである。
真夜中に物を取りに行く事があるんだけど、
なんかもう最近は照明もつけずに真っ暗闇で
物を探し出して、戻ってくる。
自分ちにいるのに気をつかうのやだよ。
廊下で寝ててもたまに圧迫感あるし、もういっその事、
眠るときぐらいは寝室戻っていいんじゃないかと思うようになった。
