ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

弟子にされそう番外編:教え方に問題アリ

このコンサルタントの人は、教え方にも問題が見られた。


10代・20代はもちろん、30代からもほとんど相手にされず、
顧客は40代オーバーばかり。それは別にいいんだけど、
ある程度年齢を重ねた人に対して、まるで若人を叱りつける様に教える傾向が見られた事はだめだと思った。
実際、私との話の中で自分の顧客達にそうしていると本人からも言われたのでこれはほんとに予想通りだった。



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このコンサルタントの人、若者や女性にはとことん甘い。
叱れないし、優越感を維持しながら話せる状態だと大変機嫌がよいらしい。
この人の人間の好みは、何も持っていない人や何も出来ない人、それほど賢くない人、
さらには黙って従う人。こういう傾向は若者や女性に多いからだと思う。




逆に、最初は上記のタイプだと思っていた人が、途中で実は結構賢くて可能性があるという事が判明すると、
潰して自分の下に位置づけようとする。それが叶わないと嫌がらせして自分から離れて行くよう働きかけ始める。




その理由は明確。この人、自分よりスペックの高い人が近くにいるのが耐えられないのだ。
いろんなものでラッピングされたり何らかのかたちでプロデュースされたりでスペック高い風の人、というよりは
本物が苦手なのだろう。あれ?これ大企業とかにたくさん生息してるタイプでは・・・。




このコンサルタントの人は、自分の顧客の事をだめなやつばかりと心底辛そうだった。
その反面、だめな人をコレクションして自分の周りにおいて、精神の安定を図っているようにも見えたし実際そうなのかもしれない。







話がそれたけど、ある程度年齢を重ねた人や、ちゃんとした教育を受けた人、まじめに生きてる人(これはこの人の顧客のほとんどにあてはまらなそう)に、
まるで子供かだめな若者をしかりつけるように教えるというのはやるべきではありません。




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ちなみに私、何かの先生になった事はないけど、教えるのそこそこうまい。
普通に仕事していれば、そういう場面に出くわす事があるからね。
しかし、教えたがりというわけでもない。
人に教えるのって頭を使うし、労力も使う。結構大変。
ちゃんとした職場であれば、教える専任の社員をたてて、まずはその人に教えてもらいながら
仕事に慣れて独り立ち出来るようにしていくものだ。だから、そこでわざわざ私が出て行って教える必要もないし、
むしろそういう場合はやってはいけない。



しかし、会社の規模にかかわらず、仕事を任せておきながらろくに教えもしないおかしな職場も結構ある。
私の場合は、自分からどんどん質問するし、1聞いただけで3とか4とかそれ以上把握したりする事もあるし、
覚えるの基本的に速いからなんとかやっていけるけど、そうじゃない人は放置されてる状態で見ていられない。


ただ、まともに教えてもらえないという目にあってる人を誰でも助けるわけじゃない。


自分の居場所さえ確保出来れば仕事なんて適当でいいと思って会社に来てる人や、
偉そうに時間内デスクに座ってるだけで自分は仕事した気になってる人は、
私だって放置しておく。それでも能力があれば教える価値はあるのに、
これらのタイプはほんとに低能すぎて気持ち悪くて近づけなかった。




教えるべきなのは、能力ややる気はあるのに来たばかりで初見の仕事はわからないという人。
とはいえ最初はどういう人かわからないから、むやみに私から近づいたりはしないけど、
そのうちその人のほうから私に質問しに来るようになる。
そうなったら、職場の体制のデメリットを逆手に取って、教え放題だ。



こういうおかしな職場には、人に教えるという事も含めた面倒な事を出来るだけ
押し付けられる人に押し付けたいという思想がある。それを逆手に取るのだ。




別に親切な人にならなくてはいけない、とかそういう道徳みたいな話をしているのではない。
会社での仕事は共有したり手分けしたりした方が全体がうまく回るし、残業も減らす事が出来る。
だから新しい人が来た時に最初は少し面倒でもきちんと教えておけば、あとあと全体が楽になる。
さらに各仕事に専任の人はもちろんいた方がいいけれど、ある程度全体で共有しておけば、
担当の交代や退職時にも引継ぎがスムーズだ。←この思考回路になれないんだよ、おかしな職場の会社員達は!!




この時点でもう会社の言う事聞く事だけにしか頭使ってないのがわかるんだけど、
さらに問題はここから。




専任に設定されたにもかかわらず、まともに仕事教えてもらっていない人が、
その辺の社員とかに質問した時の教え方が酷い。
初見の仕事を前にしてあんな教え方されて理解出来る人間がいるとでも思ってるのだろうか。
なんでそこで頭を使わない!面倒がるんだ!



しかもただ単に面倒だからというだけではない。
分からない人にいちいち教えたら、自分が何か損するとかそういう思想を持ってる人が
結構いろんな会社で見受けられた。
別に勤務時間内にわからない人から質問された事にだけ
わかりやすく答えて説明したからといって、残業が著しく増えるわけでも給料が減るわけでもないのに、
嫌がる傾向があった。
私、低能すぎて関わりたくないような人からでさえ真剣に仕事の事で質問されたら
答えるよ。まずそんな事にはならないけど。彼らはそこまで頭回らないからね。




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また、自分の持ってる知識やスキルを簡単に人に渡したくないと必死で握りしめてる人も
いろんな会社で見受けられた。
会社の中で皆で仕事している状態で、自分だけが握りしめておくべきほど
価値のあるスキルというのはまずない。適正の有無はあると思うけど、
ある程度時間をかければだいたい誰でも習得できる(適正とかそんな問題ではなくそうじゃない人もいるが)。
なんでそこで教えたがらないのか意味不明に思える人も多かった。



このコンサルタントの人は、これに該当する。まあこの人は個人事業主なので、会社員とは少し事情が違うかもしれないけど、
プライド高く握りしめてるスキルがそれほど価値があるものではない事は共通していた。
そしてとにかく教え方がおかしい。





たとえば私が人に何かを教える時は、その人がその時一番欲しい・必要だと思っている情報をまず渡す。
同時に話をしながら相手がどのくらい理解しているのかを見ながら不足している部分にだけ説明を加える。
教える時は、相手がどういう思考回路をもっていて、どういったミスをする傾向が多いのかという事も
あらかじめ見極めておく必要がある。
たとえば、思い込みや自分の判断で仕事しがちな人であれば、
一度の説明で理解できなそうと明確に分かった時点で、簡単な資料を作って渡しておき、迷ったら再度確認したり
再度聞きに来れる様声を掛けておく。


もちろん上から目線では話さない。
あくまでさりげなく、自然に行う(私としゃべってる時点で注目あびてしまっているので、効果してたかあやしいが)。
そこはマナーは守るべきだ。偉そうにしたところで誰の得にもならない。
特に、目上の人に教える時は結構気を遣う。
相手からしてみたら、あきらかに自分より目下の人間に教えてほしいと質問するというのは
精神的に抵抗があると思うし、周りの目も気になると思う。会社とはそういう場所だ。



自分がこう教えたいという情熱も悪いものではないけれど、相手にどう伝えたらその人が最もよい状態になるのか、
と考えて教える事の方が最優先だ。


このコンサルタントの人もいろんな会社に生息していた上記の会社員の人達も、
こういった教え方は頭の片隅にもないようだった。



なぜなのか、と考えた時にひとつの仮説が思い浮かんだ。
こういう人達、人から損得関係なくわからない事を丁寧に教えてもらったという経験が少ないのではないだろうか。

私だってそんなに多くはない。
でもこんな人たちみたいにはならなかったけどな。


私、別に人に教えるための勉強をしたわけでもないけど、このコンサルタントの教え方は
当時からヘンだと思っていた。