ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

弟子にされそうになった話<依頼その2編・私って可哀想でしょ>

hotakatachibana2018-12-14

さらにやってきた電話面談の日、引続き私は何かをつかめているか疑問だった。相変わらずこの人は自分の他の顧客の事を話すし、意味不明だ。



ある時、その人は自分の顧客のなかなか改善しないある経営者について話してきた。私はその人の特徴をひとつ聞いただけで、どういう行動&思考パターンを持っていて、普段どんな様子かまですべて見えた。


それをその人に伝えると、度肝を抜かれていた。全部あたっていたらしい。


弟子になるつもりはないといいながら、ことあるごとに先取りして伝えてしまっている。これだとまるで弟子になれるよアピールみたいだ。


でも別に私だけがこうして先取り出来るわけではなく、こういう風に出来る人世の中にはたくさんいる。おそらく、このコンサルタントの人の周りには偶然いないんだと思う。だからなぜ自分と同じかそれ以上の精度で先取りして理解出来るのかと驚くんだと思う。





ちなみにこのなかなか改善しない経営者のお客さんは、改善なんて望んでいない。問題が改善してしまったら、このコンサルタントの人の関心はもちろん、自分の周りにいる人達の関心もひけなくなる。この経営者のお客さんにとってそれがない人生なんてありえないのだ。



こういう人達は、自分に関心をもってもらう為なら本当に病気になったりする。私、可哀想でしょ、頑張ってる私を見て、という自己顕示欲がおかしな方に行ってしまってる人達なのだ。






私、そのお客さんの経営者の人に会ったことないからね。でも長い付き合いのこのコンサルタントの人が全てもれなく私の言う通りだと心底驚いていたから本当にそんな人なのだろう。


こういう精神構造の人、たまにいるんだよ。程度の差はあれ、まるでテンプレートでもあるかのように一様に型は一緒だ。




誰でもこういう要素が前面に出てくる事ってあると思うし、時々は仕方ないかもしれない。




でもこういう精神構造の人達はデフォルトで脳の成分のほとんど全部がこれだから相当やっかいだ。常に同情されたい、可哀想な自分をアピールして注目されたいというのは、本人も周りも不幸にすると思う。実際、自分にうまく注目が集まらないと機嫌悪くなる人とかも世の中にはいる。面倒かつ気持ち悪い。私は二度とかかわらないと決めている。






人から注目されたいと思う事や自己顕示欲がだめって事じゃない。むしろそれらが強い方が、個性や能力を伸ばす事につながって、仕事や日常生活、さらには人生そのものが豊かに発展していく事になるし活躍も出来る。



この人のお客さんの経営者のように、人に注目してもらえないという不安がある、もしくは本当に誰からも見てもらえず辛いという事実があるのなら、それはただの実力不足だと思う。現状、改善する意思もないのに実力をつけるのを長年さぼっていたツケに周囲の人を巻き込んではいけない。改善する意志があれば、協力してくれる人、いくらでも現れると思うのに。





そもそもなんでそんなに命がけで注目されたいんだ。常に人から関心を払われるってそんなにいいことばっかりじゃないけどな。私、こういう命がけで人の関心を集めようとする人の気持ちがさっぱりわからん。






「小坊主、何から何までその通りだよ。」



その人は言った。
そして、どうしたんだよ今日はよくしゃべるじゃねえかしかも冴え渡ってるな、とも言った。




心のなかでは常によくしゃべってるんだよ!!そしていつも冴え渡っている!!


・・・と小坊主は心のなかでよくしゃべった。







私「それで?」



その人「なんだ。」



私「その経営者のお客さんにはどういう対応してるんですか。」




ここからが私の沸点が低くなるタイムだった。もう、すぐに沸騰した。



このコンサルタントの人は、その改善しない経営者のお客さんから何か連絡がある度に、夜中でも駆け付けてあげてるらしい。泣きながら電話してきたら、そのお客さんの為に出来るだけのことしてあげるのが俺の仕事だろ、とも言っていた。



・・・・・・。



この人はバカなんじゃないだろうかと一瞬思ってしまった。



そうやってかまってあげる度に、そのお客さん経営者の人の改善が遠のくんですよ。本人の為にならない。なんでも本人の言う通りにしてあげるのがいいことじゃない。本人を真にいい状態に持っていってあげることがあなたの仕事です。



私は上記を言ってやった(バカは言わなかった)。





その人はその事は十分分かっていた。分かっていてやっているのだ。しかも、自分の都合のいいようにすりかえて開き直ってるし。


その人「何度改善するよう教えても、言うこと聞かないんだよ。」


私「だったら契約を切るくらいの対応が本人の為です。」


その人は煮え切らない様子だった。



ちなみに、別に取り返しのつかない事をしでかすほど精神が病んでるわけでも、明日のご飯に困るほど困窮してるわけでも、仕事に差し支えるほど身体を壊してるわけでもないという。


それなのに、電話がきたら駆けつけるの・・・?





人の上に立つ人、第一線で走り続ける人等はだいたいにおいて孤独なものだと私も聞いている。でもそれをわかっててそうしているのではないのかと私はその人に聞いてみた。


その人は、とても孤独だよ、と繰返し言っただけだった。



・・・・・・。



なんだかぬるいな、と思った。

自分でなんともしてあげられないんだったら、なんとか出来る人を探すとかしてあげればいいのに。






それにしても、一番最初の中庭での会話で私が予想した通りだったよ!


ほんとにいたよ問題が改善したら困るお客さん!


ちなみに、このコンサルタントの人と「契約してるだけで安心して満足」なお客さんも実在しているという。


何から何まで私の予想通り!なんて分かりやすい人なんだ!