ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

昇進した人々1

hotakatachibana2018-07-03

新しいデスクに配属になって間もない頃、同じデスクにいた入社2年目の正社員男子が「昇進したい」とこのデスク担当の例のへんなチーフに相談したらしい。


そしたらこのへんなチーフ、この2年目男子を私の隣につけさせた。席も隣、何をするにも隣、徹底的に私から何かを学ばせたらしい。



ほんと余計なことするチーフだな・・・!



はっきり言ってそんなの一時的なカンフル剤にしかならない。うまくいったとしても一時的、表面的なもの。簡単に真似が出来る事というのは、すぐに使えなくなる。この2年目男子が可哀想だと思った。


私はなるべくこの2年目男子の害にならないように会話の時も注意した。ていうかへんなチーフの害になるように振る舞えばよかったよ!!


2カ月後、この2年目男子は見事に昇進をはたしてました。おめでとう。しかし、よけいなお世話を言えば、この会社の枠の中だけで考えるのではなく、自分の人生レベルでどうしていくのがいいかを考える方がずっと有益だ。この昇進がそのきっかけとなればいいのに、と私は思った。


しかし、案の定、数カ月後にこの2年目男子は目も当てられない状況になっていた。





長く使えるスキルや、一生ものの何かというのは、何年もかけて積み上げていくものだ。突然頭角現した人間が、昨日今日で出来る様になったかのように見えるかもしれないが、それまで積み上げてきたものが周囲からは見えていないだけなのだ。


私もこの会社にいるときは、「前職は何だったんですか?!」「前なにやってた?」「何者なの?」といろんな人からしょっちゅう聞かれ、朝のミーティングの時間がその話題でまるまる潰れたこともあった。常に「牢獄みたいな職場で正社員やってたよ。しゃばの空気はうまいですね」とかなんとか言って適当にごまかしてた。嘘じゃないし。



しかし、この会社の仕事は全くの未経験で入ったんだけど、過去にがんばった事は全く関係ないところでも生きるんだなと思ったよ。