ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

真似ればいいというわけでもない

hotakatachibana2018-07-02

私があまりに仕事で結果を出し続けているので、入社1年目の仕事出来ない正社員の人がチーフから責められていた。


「おまえ橘さんを見習え!!橘さんの真似をしろ!!徹底的に同じにしろ!!髪形も服装も全部だ!!!」


・・・。私、この正社員1年目の男子を不憫に思った。そしてつくづくへんなチーフだと思った。もう言ってることめちゃくちゃすぎる、と私が言うと、この仕事出来ない1年目男子もありえないでしょ、と呟いていた。


上記のエピソード以外にも、このチーフは目的の為なら支離滅裂めちゃくちゃでもなんでもいいと思っているふしがみられた。初対面時の私の直感通り、私とだいぶ価値観が異なる様で。


だいたい、一人一人の適性考慮しないでおんなじ仕事させといて、仕事出来ない人がだめな人、みたいになるのはおかしい。ただ、会社というのはそもそもそういうところなので、その枠の中で努力して頑張るか、その枠が解せないのなら辞めて違う人生考えるという選択肢もあるのだ。


私は、当時のこの時点では偶然運良くうまくいく歯車にぴったりはまったというだけで仕事出来る人になってしまった。


あと、もう2つ重要な理由がある。1つは、私はそれまでの仕事でかなりいろいろなものを積み上げてきたというところが大きい。しかも、私、相当不遇ばかりを味わってきて、それが5年や6年程度の長さではない。そんな人間につい最近働き始めたような人がかなうわけがない。べつに私が能力がずば抜けて高かったということじゃないのだ。



もう1つは、この会社の正社員の誰もが自分の学歴にコンプレックスを持っていて、お互いに有名大学を出ていない事を確認しあって安心しているようなところがあった。こういうメンタルの人達が何かうまくいくとは思えないし、実際そうだった。


たしかに有名大学出ているような人は頭もよくて有利なことも多いと思うけど、それがない人がだめということにはならない。何が幸いして、何が厄となるかはわからない。


この会社の人達は、せっかく親が用意してくれた4年という時間をただなんとなく過ごしてしまったんだなと思った。


それと同時に、そんな人達の中で仕事が出来ると思われてもあんまりうれしくないというのが私の深層心理で、それが表彰式拒否へとつながっていたのだ。別に名誉な要素がないもんね。


しかしこういう人達の中でも、枠の中で努力して頑張ると決意してやり遂げてしまう人びとも実在する。それがいいかどうかは別として、私はそういう人をがんばるなあ、と思ってみていた。