猫日記241。
あれは春頃。
自宅から結構離れたところの
大通りから脇にそれた小さい路地を
昼下がりに歩いていた。
とある一軒家の前を通りがかったら、
キジトラ猫が佇んでいて、
目があった。
これは・・・ニャンシェルジュ!!
橘 (わー・・・かわいい・・・。)
手を伸ばしたら、逃げずに転がった。
キジトラ猫 「ナオン。」
お腹を丸出しでゴロンゴロンしてる!!
私、猫に好かれてる・・・!!!
この子人懐こいし首輪してる。
人に慣れてるせいもあるかもしれないけど
私、猫に嫌われる体質が治ったんだ・・・!
じーん・・・。
猫と戯れながら静かに感動していたら、
自転車に乗った小学校低学年くらいの男子が通りがかった。
小学生男子 「・・・ッ!!可愛い・・・!!」
自転車をとめて、猫を凝視している。
この少年も猫が好きなのか。
私がいたら愛でれないよね・・・。
キジトラ猫の頭を最後にひと撫でして
私は立ち去った。
橘 (さあ少年よ、思う存分愛でるがよい。)
私は大通りに出て歩き続けた。
そしたらその少年がすぐに自転車で大通りに出てきてた。
あれー?猫はー??
もしかして・・・。
少年、猫が大好きなのに
猫に嫌われる体質だね・・・?
わかるぅー。
人生になんらかの損失を感じるよねー。←脱した者の優越。
少年は私と反対方向に自転車こいで遠ざかっていった。
一緒に愛でればよかったのかな・・・。
でも私そこそこ急いでたし、立ち去るタイミングがわからなくなるのは困るな・・・。
街歩いてるといろいろと出会うけど、
目的を後回しにして長居してはいけないのだ。