ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

姑職場6・そこまでしてしがみつく職場

こんな職場でも、何人か善良な感じの人もいた。


その中で、一際綺麗な先輩がいた。
ていうかすごく可愛かった。



他の人達からも陰で、



「その辺のアイドルより可愛いよね。」



って言われてたので、誰が見ても好感が持てる整った容姿だったんだと思う。



容姿だけじゃなくて性格もよかった。
面倒見がよくて下の子に対しても優しかったように思える。


でも、難ありぽい人達ばかりの中で
その人はぜんぜんそうじゃなかったから、
ちょっと変わってる人という扱いでもあった気がする。
(だからなんでまともな人がそうなるんだ)


それなのにがっつりその職場に馴染んでいた。




誰とでも仲良く話すし、あんまり違和感感じてなさそう。
洗脳されてるとしか思えない。



ある時、後輩の女の子と朝二人で話してるのを偶然見かけたんだけど、
なにやら深刻な感じだった。


この二人、普段から仲良かった。
よく話してるの見かけた。
でも
この先輩、何をきいても適当にはぐらかしたりする。



ところがこの後輩の女の子も相当根気強く話してて、
この先輩からなんとか本当の事を聞こうとしていた。
そしたら
この先輩とうとう、


「私、人生捨ててる。」


って言ってしまっていた。
あれは冗談とかじゃなかった。
かなり切実な感じがしたので本音だろうな。



人生捨ててまでしがみつく職場。
給料のためだろうな。
居場所、という事もあるだろうけど。


この先輩、当時まだ若かったし仕事も出来るちゃんとした人だったので
いくらでももっといいとこで働けそうって思った。



でも本人は全くそう思っていない。
これがここの会社の恐ろしいところだ。



ちなみにこの一緒に話してた後輩の女の子、すぐに辞めてった私の同期。
私と同じ空間にいたのはごくわずかな期間だったので、すっかり忘れていた。



このすぐ辞めてった私の同期の子、
この先輩から本音聞き出せたからっていうのもあって早々に辞めていったんだと思う。
そういうところ、賢いと思うよ。



そういえば
チャラい同期男子も気づいたらいなくなってて、
私ぜーんぜん気づかなくって、このチャラい男子と仲良かったかなり年上の女性の先輩が
私の無慈悲な感じを見て
チャラい男子にかなり同情していた。


だってこのチャラい同期男子、ある時から私にしつこくしてくる様になって、
どっか行ってくんないかなと思ってたくらいどうでもよかったんだ。
そしたら、ある時からしつこい感じがなくなって、
ああそういえばあの人最近見ないなってなって、
そこではじめて辞めてった事を知った。






他にも
辞めていく人いた。


閉じ込め先輩達よりは後輩で、
私より先輩という人がいたんだけど、
私によく話しかけてくれたので
この先輩が辞めるまでよく話してたんだ。


明るくて愉快な女性の先輩で、
悪意のない人だったけど、
この職場に馴染んでいた。
こんな職場に馴染まなかったら絶対もっといいとこで楽しく働けたのに。



この先輩、実家住まいだった。
家で私の話をよくしていたらしい。



「橘さん、うちの家族の間で有名人だよ!」



って言ってた。

特にお父さんが私の事気に入ってくれてたらしい。
お父さん•••会ったことない。




それから間もなくこの先輩は辞めていってしまった。
ところが新しいとこに就職してすぐこの職場に遊びに来ていた。



贔屓傾向のある責任者の後をついて回りながら、
転職先の労働条件がこの職場より良くない事を延々と伝えていた。



たぶん、戻りたいからどうにかして欲しいって事なんだと思うけど、
この贔屓傾向のある責任者の人はこの転職した先輩の事をそこまで気に入ってなさそうだった。

実際、逃げ回っていた。


この転職した先輩、新職場の事を旧職場で話してもしょうがないし、
一度辞めたとこにまた来る事自体やめた方がよかった。
再度自分で転職活動した方がいいのに、
こういう行動取るという事はこの職場に毒されてる。



上記の人生捨ててる先輩とはまた違った形で職場にしがみついてる。




この職場で働いちゃうと、
辞めても
他でうまくいくまで結構時間かかる。
私もそうだったけど、絶対戻りたいとか思わなかったし
物理的に立ち寄ったりする事も一切なかった。
そこまで出来て退職や転職と言えよう。



つづく。