ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

姑職場7•完全入替え制

辞めてく人もいれば新しく入ってくる人もいる。

 

ある時、3人の新人さんが来た。
女の子2人と男子1人。

 

 そのうち1人、賢い女の子がいた。

 

 

この子が入って間もない頃、上のキャリアの先輩達に理不尽な事で注意されてたの。

 

 

私は、客観的にみてもそれは不要な注意であると感じたので、この会社の体質なのかなと考えるしかなかった。

 

それでも、意見を言う余地があるなら正式に上に話を通すという選択肢もあるけど、この職場みたいに話が通じない場合は仕事に関する部分だけ受け入れて、個人の感情や私的な意図が含まれている部分は無視した方がいいだろうなと思っていた。

 

組織の中でやたらと自分の考えを話したり、なんでもかんでも感情や思いつきで行動するなんて愚かすぎる。特にこんな職場では。

 

 

ところがこの子、徹底的に反抗していた。
あれはあっぱれだった。



おかしい事を受け入れないのは私と同じだけど、正面切って反抗するところは違うな。
私この子すごいと思った。

 

正常な感覚を持ち合わせてるだけでなく、
あの面倒な人達に一人で立ち向かって、しかも、反抗的に口答えしているととられても仕方ない勇気ある態度。

 

この子、私と違って違和感しかないという子じゃなかったので、そういう意味では職場に馴染んでいた。

しかし上記の様な場面では徹底的に怒って言う事聞かない。素晴らしすぎた。
仕事も出来る子だったし若くて可愛いくて
しかも私が仕事褒めるとすごく謙虚だった。
他の新人2人からも尊敬されてたよ。

 

でもこの子わりとすぐ他部署に異動になったんだよね。
たぶんここの部署には合わないと思われたんだろうけど、
あの子が合わないとかじゃなくてこの職場がおかしいだけだから。
先輩達こそ人事異動で総入れ替え必要って思ってた。

 

その後のこの子とはたまに外で偶然鉢合わせる事があって

挨拶するくらいだったけど、

移動先の同期の子達と仲良くやってるみたいだという事はわかった。

 




ちなみに、例の人生捨ててる可愛い先輩も似たような目に合ってたけど、
この人はすぐ言うこと聞いちゃう人だったので、この後輩の子みたいに反抗したりはしない。



人生捨ててるだけあって、
職場でどう我慢したら得かきちんと考えてる。
なんか普通だな。
容姿も性格もよいのに勿体ない。

誰とでもそれなりに親しくしてて、
私にも歩み寄ってくれた事があったんだけど、
そのせいであんまり魅力感じなかったんだよ。

 

 

この先輩と私はやや似たような系統の人じゃない?みたいに他の人達から言われてて、名前はたしかに似ていた。それ以外は特に。

 

この先輩、2回私とさりげなく仲良くしようとしてくれた事があった。1回目はこの先輩から、家買った責任者の波長を感じたのでたぶん私が職場に馴染めるように指示されたんだと思う。

 

2回目は、一つの業務を一緒に組んでやる事があって本人の意思。

その時に私の仕事をすごくいいと言ってくれて、本人の中で生命力が沸き上がる感じになっていた。あれは心から褒めてくれてた。

この先輩、そういった仕事が好きな人なのに、この職場じゃそればっかり通らないからうまく周りに合わせるしかないんだろうな。ほんと勿体ない。

 

自分の素質を尊いと思って大切にしないところ、給料や居場所の為に人生捨ててまで安住してるところ、おかしい人達と同じ空間にいても違和感それほど感じないところ、等、私とは全く異なると思った。



上記の反抗的な後輩の方がいい子に思えたよ。





人事異動は、私の同期達の間にも順番に訪れた。
入社時期がずれていた私が一番最後だった。



ところで、例の姑男性(最上級品)は
相当長くこの部署にいるのに、
後から来た私や私の同期達の異動先が決まっても
まだ異動する気配がなかった。

 

これは風の噂で聞いたんだけど、
他のどこの部署もこの人の事要らないって。
それで異動先が決まらなくてずっとここにいたとかなんとか聞いた。
ほんとかな。
違うにしろ、本当だと思えるリアリティがあるところがすごい。



つづく。