猫日記236。
#姉の重すぎる愛と王子カルピスの憂鬱な日常21
カルピスは、ソーシャルディスタンスを弁えている猫だった。
自分がやたら触られるのも好まない代わりに、人に自分から接近し過ぎるということもなかった。
カルピスが、頭や顔を擦り付ける動作、あんまり見たことない。
加えてカルピスは例外除いて抱っこが嫌いだったので、
私はカルが横たわってる時に基本両腕で包囲してくっつく。
最初は仙人顔で対応しているカルピスだが•••。
ユラン。
カルピスはいつも尻尾をゆらし、しばらくして、寝た。
カルピスは集中して寝ていた。
カルピス、私の事あんまり好きじゃないのに
どうして眠れる?
あっわかった。寝てしまえば姉の相手しなくていいからかえって煩わしくないのか!
私はカルにくっついてればもうそれでいい!
冬は特に最高だ。
あったかくて可愛くていい匂い、しっとりと柔らかい毛皮の感触も最高!
こうして私に包囲されて寝ている時のカルピスは、
よく寝息をたてた。
クー。
と聞こえるか聞こえないかくらいの寝息から、
ク°ー。
と高音域かつ、和音みたいになる事があってしかも音量マックスの時もあった。
当時は、私がくっつくことで圧迫され、呼吸がしづらいのかと思ったんだけど、
離れても音が変わらない事もあった。一回スイッチ入れるとしばらく続くらしい。
あれは、複数の場所を同時に押さえることで音が変わったり和音になったりしていたのかもしれない。
ピアノ?
たしかにカルピスには白いところと黒いところがあった。
黒鍵や白い鍵盤を複数同時に押さえる事で違う音が出る。
カルピスはそういう構造だったのか!