依頼その1は大成功だったけど、ここからが失敗しかける話。依頼内容、持ってっちゃいけないところに、持ってった。
そんな話。
その人にメールで依頼しても返信来ないんで、電話する事にした。
携帯電話へコール・・・。
本当にこの人、いつも電話に出るまで数コールかかる。
さらに数コール。
出ない。
無視かしら。でもただの不携帯電話かもしれないし。いやそんなはずはないだろ。他のお客さんもいるんだから。
小坊主からの仕事の依頼だよ。電話に出るんだ。
さらに数コール。
なぜ出ない。
鳴り続くコール音聞きながら、かけなおすか、とため息ついたその時。
・・・出た!
電話のむこうのその人 「なんだ。」
私 「お願いしたい依頼があるんです。」
第一声からなんだとはなんだ。しかもわざと不機嫌そうにしてんなこの人。
電話のむこうのその人 「あのなあ、俺の仕事はたった数日で終わったんだよ!おまえ成功しただろ?他に何があるんだよ。」
まあ聞けや。先日の依頼の成功により、さらにうまくいかせたい別件について考えた。
と、小坊主らしく伝えた。
電話のむこうのその人「お前みたいなやつに付き合ってる時間はねえんだよ。」
もう1件くらいいいじゃん。
私はさらに頼み込んだ。
電話のむこうのその人「そうやって頼まれたら、俺が断れると思うか?」
私「思わないです。」
その人「ふざけんなよ小坊主!!」 ←相当すごまれた。超こわい。
まあ聞けや。依頼内容は・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・って事です。
小坊主は詳細を説明した。
「おまえ、人生かけてんな。」
「当然。」
「よし気に入った。その依頼受けてやる。」
「やったー!!」
「ちくしょう!!」
その人は、心底悔しそうに毒づいていたが、内心嬉しそうにしているように思えた。
おそらくこの人は、頼られるのが何より嬉しい人なのだ。実際、この時の私は頼っていた。依頼その2もうまくいく、そう信じて疑わなかった。