天下に名だたる有名企業のグループ会社での面接は、そこの部長が行ってくれた。
結構な圧迫面接でしたね。
私が色々と質問に答えていくのを、風変わり社長が隣で目を見張る様にしていた。たぶん、私が困った時に助け舟出そうと準備しての同行だったんだと思う。私、困りながらも全部一人で面接こなしてしまったわ。
極めつけは、この面接してくれた部長が私の履歴書と職務経歴書を見ながら
面接部長 「この経歴のどこにうちの業務と関係ある経歴があるの?」
と言った。
未経験だと前もってお伝えしているのにこの流れ。しかし私はちゃんと対応しました。
面接が終わって、お礼を伝えながら、
ほんとにこの会社は経験者以外門戸を固く閉ざす会社なんだな・・・と思った。どれだけ難しい業務内容なんだ。
そして風変わり社長と一緒に退室した。
扉の外に出たとたん、風変わり社長がせきをきったように「橘さん、すごい男らしかったよ!!!」と話始めた。
それはどんな誉め言葉なんだ!!
私、たぶん落ちたんだから、もう何を言ってもムダ!!
あの時は、直前に食べたサンドイッチが胃のなかで回るのを感じた日だったといまだに思い出す。