リッツの人は、一度来たお客様の顔と名前を覚えていると
いう情報を得た。
思い当たるフシがあるんです。
ある日、私は飲んでいたティーカップのお茶がなくなったので、
リッツの人がやってきてサーブする前に、うっかり自分であの巨大なポットを持ち上げてお茶をついだ。その日はお茶を飲むスピードがはやかったのである。
ポットは重かった。初めて自分で持った。
しかも茶こし(ストレーナーと言ってください。)が
使い勝手良すぎてかえって使いこなせなかった・・・。
間もなくリッツの人が飛んできた。本来はポットに触るはずの
ない人間が持ってサーブしているというその場面。
その日を境にである。
ポットは私が座ってる位置からは遠いところへ置かれるように
なった。絶対そうだよ!
どうしようリッツの人たちのあいだで
「あのお客様は目を離すと自分でポット持ってサーブ
し始めるから気をつけろ」
みたいに言われてたらどうしよう。震
ポットが遠ざけられたっていうか、遠ざけられたお客様としか
思えない。
しかし、わざわざポットに近づいて行って写真撮ってやったぜ!