夏のノスタルジア37。
街歩きの戸惑い24。
日常に突然とか特に不要1。
2024年夏の終わり。
私は仕事の為、広尾を歩いていた。
気に入ってよく着てる夏の服で出掛けたんだけど、
パンツスタイルのポケットに勢いよく財布突っ込んだら縫い目が裂けた。
太もものサイドがぱっくりひらいてハーレムパンツみたいになった。
基本ポケットには物を入れないんだけど•••。
しかも新しめの服だったら裂けるなんて事ないはずなのに、それはたくさん着てたくさん洗濯して弱ってたようだ•••。
どうしようこれ•••。
これから打ち合わせなのに•••。
とりあえず安全ピン取り出してみた。
着た状態でピンが外側に出ない様に留めるって、至難の技だよ•••。
う〜ん。
う〜ん。
路上で試行錯誤していたら、
スポーティーな格好をしたひとりのムッシュが私を追い越していった。
(ウォーキング中かな。)
(パンツが裂けてない人は歩きも軽快だよな。)
(私はハーレムパンツみたいなのにさ。)
私は安全ピンじゃどうあがいても無理とあきらめた。
その時そのムッシュは振り返った。
嫌な•••
•••予感!!
私は安全ピンをしまった。
嫌な予感は的中し、
そのムッシュは歩いて戻ってくると私のところに来た。
「なーにあんた!裂けたの!!」
ムッシュは私の太ももを凝視した。
あの•••気にせずそのまま歩いて行ってくだされば、
それでよかったんですけど•••。
ガーン。
ムッシュ「おやおや•••。」
橘 「縫い目がほつれてひらいちゃったんです。」
ムッシュ 「どれ。」
ムッシュは自分のカバンをあさり、安全ピン取り出した。
その時私は思ったのです。
それじゃねえと。
ムッシュ 「これでよし。」
ムッシュは私の太ももに安全ピンを留めると
去って行った。
もちろん表面に留まってるだけなので、
安全ピン超目立つ。
私そのまま打ち合わせ行ったわ。
裂けたままよりはいいでしょ!
そもそも
メドゥーラとかニキヤとかのハーレムパンツバージョンの衣装よりは裂けてない。
むしろ慎ましやかだよ!!