ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

貴公子とコーヒー器具

猫日記271。
貴公子のいる日常23。
失敗しない店選び39。
茶日記60。
夏のノスタルジア39。







2024年真夏日


朝の時間帯に花屋に行ったら、
ちょうどお蕎麦屋のマダムがN貴公子のご飯の準備してるところだった。


「おはようございまーす。」


お店に入れてもらった。


N貴公子おはよー!!!


N貴公子はご飯の方に背を向けて、
私の近くに来てくれた。






N貴公子はご飯を待っている時でも
ファンが来たらそっちを優先する。


お店の外にファンの姿が見えると、
ご飯の最中であっても
食べるのやめてそっちに駆け寄っていく。


N貴公子はファンを大切にする貴公子。







N貴公子のご飯が終わって
蕎麦屋のマダムが片付けて、
ゆったりと話をしながらN貴公子を愛でていると
めずらしくオーナーさんが来た。
仕入れが早く終わったのかな。



そうだ!


ちょうどいい。




橘「お二人、コーヒー飲みます?」

マダム「飲むー!!」

オーナーさん 「飲むよ。」




お店の中でコーヒー淹れていいかオーナーさんに確認するといいそう。
コーヒーって猫にはよくないものだから一応確認。



一度家に帰ってコーヒー器具一式を準備した。


お店に戻ってポットやらドリッパーやら出していると、
N貴公子興味深々!!


N貴公子、お茶の時間だよ!!


私は豆をコーヒーミルに入れてスイッチを入れた。



ギュイィーン



N貴公子 (イツモノの手の中からキチガイじみた音がする。)


N貴公子、驚いた顔していた。

でも、全く怯えていない!!さすが!


N貴公子 (キチガイな音と俺とは何の関係もない。)


くるりと背を向けるN貴公子。


N貴公子 (あんな音立てるものを平然と手にして、やっぱイツモノ、普通じゃないぜ•••!)


逃げた。





橘 「よし、ちょうどいい挽き具合だ。」←キチガイ音終了。






電気ケトルでお湯沸かしている間に、
テーブルの上にドリッパーやフィルター、豆をセットする。


ケトルがお湯を沸かしている音をたてはじめると、
N貴公子が興味深々で戻ってきた。




N貴公子 (イツモノが何かしようとしている。当然の事ながら俺もそれに参加する。)






N貴公子はドリッパーをセットしたテーブル上に

スタッ。

と飛び乗ると、
ドリッパー一式の隣に並び


スゥゥー・・・と縮むように香箱座りになった。


なんか・・・自分もコーヒー器具の一種とでも言わんばかりですね。


そしてその様子は1枚の絵の様だった。








うーん・・・。


お湯は沸いた。
でも隣にN貴公子がいる。

N貴公子、コーヒー苦手じゃないの・・・?


すぐ隣に挽いた豆ありますけど・・・?


どうしよう。

無理やりどかすのもかわいそうだ。
だってすごく満足そうなかつ期待を込めた顔している。
でもコーヒーは猫にNG。


でも・・・
オーナーさんがいいって言ってるし
N貴公子は賢い。





コーヒー淹れよう。






豆の上にお湯を注いだら・・・。


N貴公子があっという間に逃げてしまった。
やっぱり香りで自分に害とわかるのね。


ドリップし終わったコーヒーを、
使い捨てカップに氷をたっぷりいれて並べたものに
3等分に注ぐ。


アイスコーヒーの完成!!


意外な事に全員ブラック派だった。


実はこの日使った豆は、近所で200gで売ってた例の期間限定の豆なの。
おいしかったから、ぜひ一緒に飲みたいと思ったんだ。



真夏の朝の時間のコーヒータイムだった。
(N貴公子以外。)