猫日記264。
貴公子のいる日常17。
N貴公子は、べたべた触られるのがそんなに好きではない。
でもお鼻つんつんは可。
指の匂いを確認すると安心するのかも。
ガラスの扉越しでも、いつもわずかな隙間から私の匂いを確認しようとする。
もしかして、私が使ってる石鹸の匂いが好きなのかな。
ハーブの匂いがついてるから。
あとお店行く前にだいたいお茶淹れて飲んでるから
お茶の匂いもするかもしれない。
いずれも人間が感知出来ないほどの微量な香りだと思うけど。
N貴公子は友達なの。
はじめて出来た猫の友達。
だって、今までの私
こっちが友達だと思ってても
猫の方はそう思ってない事ばっかりなんだもん。
※一番悲しいやつ。※
※参照:重すぎる姉の愛と王子カルピスの憂鬱な日常
妹にしようとしても拒否される。
※参照:エイジレス三毛猫は幼女がお嫌い
〜霊界の御二方〜
カルピス 「先代も苦労されたんですね。」
プッチ 「あんたもよくがんばったよ。」
過去の失敗を常に頭に入れて
N貴公子が嫌がる事はしないと決めている。
でも・・・。
N貴公子がひっくり返って脱力してる時に長方形になる秘密には迫りたい。
ほとんどの猫はひっくり返って脱力してもあんなに四角くならない。
あんなに正確な長方形を全身でトレース出来るなんて、
もう完全にアートの領域。
一体今までどんな研鑽を・・・。
しかし私は気づいてしまった。
N貴公子、胴体と脚のつなぎ目に水かきみたいなのついてる。
それこそモモンガとかムササビみたく。
N貴公子が歩いてる時、
そしてひっくり返って脱力してる時にのみ
見る事が出来るこの水かきのようなもの。
毛で覆われているけど、
そこには実が詰まってるの。
それとも皮のみなの。
知りたい。
触ってみたい・・・!
友達に水かきみたいなの触られるって、
N貴公子的にはアリなのだろうか。