カウンセリングスペースに通されて
この薬剤師さんと向かい合わせて座った。
この薬剤師さん、
薬剤師さんかつこの薬局の経営者だろうなと思った。
先日書いたダックスフンド飼ってる販売員系薬剤師さんの
薬局も個人経営の小さなお店だったけど、
社員やアルバイトさんみたいな他のスタッフさんは誰もおらず、
その人一人で経営・接客までしている感じだった。
同じ個人経営の薬局でも、
ここのお店はスタッフさんが店頭に結構何人もいて、
奥の調剤室みたいなとこにもまだいそうだった。
それで、今回はどうして小脈散を?と聞かれた。
お客橘 「人参が欲しかったんです。」
しまった。
ここでは素人らしく主訴を訴えないと。
私はその時飲んでいた上質な当帰の漢方薬の商品名と
それを飲むことになった経緯を伝えた。
お客橘「それで、その当帰の商品がとても品質がよく、体質にも症状にも合っている事は体感出来たんですけど、
何かが足りない様な気がしたんです。」
薬剤師さんは物珍し気にうなずいていた。
お客橘「それで、”気”が足りないんじゃないかと思ったんです。」
私が話せば話すほどその薬剤師さんは奇跡でも見るような顔つきになっていった。
経営者薬剤師さん 「まず、あなたが飲んでいるその当帰の商品には人参だけ配合されていません。」
えっ、そうなの?←知らなかった。
その当帰の商品は血虚に特化した生薬のみたくさん配合されている為と
説明してくれた。
経営者薬剤師さん「今回の小脈散には、人参・麦門冬湯・五味子の3種類のみで・・・小脈散求める人は大抵鼻水とか咳とかそういうので買いにくるんだけど・・・
気を補うなんて・・・。」
この薬剤師さん、私に説明をしてくれているようでいて、話しながら自分の頭の中で整合性の取れない事を整理している様子だった。
やっちまった。
私のセレクトが間違ってないという答え合わせが出来たのでよかったけど、
はたからみたら私が自分で考えて選び取ってるように見えてわけわからないだろうな。
”なんで素人に、足りないものを見抜いてわかりづらい選択で適したものを付け加える事が出来るんだ。”
という薬剤師さんの心の声が聞こえてくるようだった。
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