ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

弟子にされそうになった話<その2編・目がよすぎる>

hotakatachibana2018-12-27

この人は、他人の事が見えすぎる、と何度も言っていた。見えすぎて嫌なのだと。


そんなの、そういうスキルを学んだからよく見えるようになったんじゃないだろうか。学ぼうとした時点でそうなる事はわかってたはず。なぜ今さら嫌がるのだろうか。


この人いわく、人にこわがられて寄り付かれないのだそうだ。全て見抜かれるからと皆逃げていくと。


これは真実とずれていると思う。それは人を分析したり見抜いたりする事とは別のところにあるような気がした。むしろスキルを身に付けて人の相談にのる事で人が寄ってくるのだから、よかったじゃないか、と私は思ってしまった。




目がよすぎる。なるほど、それは嫌だなと私も思う。








この人は、最初の頃に私に、会社で人を見抜いて自分の思い通りに人間関係を作ることが出来たらよくないか?そういうスキル身につけたらいいだろ、と言っていた。




ぜんぜんよくないと思う。そんなスキルあまり興味ない。よって未習得。


私のニーズは会社で円滑な人間関係を築く事じゃないのに、この人のヒアリングおかしい。









しまいにこの人は、「せめて俺程度にはなれ。」と言っていた。

私の事を憐れんでこう言ったんだと思うけど、話せば話すほどこの人みたいになりたくないと思ってしまった。


私はこの人みたいに、憐れまれてカチンときたりはしない。実際、そう思われる要素が自分にあるからかわいそうと思われたり見下されたりするんだと思う。それは他人に対して怒るより自分自身をどうにかした方がいいのだから、いつも特に気にしない。ただ、俺にはなりたくないよ。この人はなぜ自らの圏内にとどまらせようとするのか。もっと違うところ目指したいんだが。




悔しいけど、この人は経営者として私にない能力をいくつも持っている。それは努力して身につけたものだろうし、厳しい状況下の実践でも学んできたものなのだろう。



この人は、自分にはなんの才能もないといっていたけど、それらも立派な才能なのではないだろうか。


よく月末に解決難と思われる法人の顧客の依頼を受けて実際なんとかしてしまっているというから本当にすご腕なんだと思う。


この人が法人相手の仕事中心というのはすごくわかる気がした。




でも個人相手の仕事はなんだか違うような気がする。



この人、往々にして求めてもいないことを押し付けてくる傾向がある。話を聞いていると、私にだけではなくて他の顧客にもそうしている可能性が高かった。だから一時的にうまくいってもその後元に戻るか前よりひどくなるのではないだろうか。


それを受け入れる顧客も顧客だ。うまくいったとしても、それが本当に自分の為になっているのか、なにか心にひっかかるものはないか、とか考えた方がいい。







また、この人にいじめられて去っていった人達のなかに、いじめられるべきでない人達がいたらと思うと気の毒に思った。



私、いじめられたからってすぐ去っていくのは嫌だけどな。目的があって依頼しているのだから、その目的は達成したい。そしてさらには、そんなやり方に意味があるのかと問いたい。



だから、この人が何も教えてくれなくても、何かつかめないかと出来ることを粛々とこなしていた。



でも、この人みたいになりたくないと思った時点でもう依頼を取り下げるべきだったかもしれない。


私の依頼その2、なかなか進まないのは、私の態度が生意気だからとか学ぶ姿勢がなってないからなのかとか思っていたけど、そもそもこの人にお願いする依頼内容かどうかあやしくなってきた頃だった。