イタリア・フランス回想記(2003年12月27日〜2004年1月1日)vol.33です。
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私たち二人はどこに行きたいのかよくわからなかった。
それでもバスに乗って水の上を走っていた。
そしてどこかのフェルマータに止まって、てきとうに降りた。
暗闇の中(写真は日中のベニス)、細い路地に入り込んで歩く。
べネツィアンガラスのお店はショーウィンドウだけが煌々と明るく、照らし出されたガラス細工たち
は控えめに派手な姿をきらめかせていた。
トラットリアもそこかしこにあるようだった。それらしいお店からは光や談笑が漏れてくる。
私たちも夕飯を食べようということになり、手ごろなお店を探した。
そしてあるトラットリアに入ったのだ。
「イラしゃーイませー!」
すごく陽気なセニョールがたくさんいるトラットリアで、しかも
「ゲンキですカ?」
「おナカすいてますカ?」
「ウチはオイシイです。」
「トテモオイシイデスネ。」
と皆日本語が話せる!!!
出てきたメニューも日本語だった。
食べてるときも
「オイシイ?」
「オイシイ?」
帰るときも
「オナカいっぱいオイシイね!」
「オイシイ。オイシイ。」
すごく陽気で親切すぎるくらいはなしかけてくれた店だった。
ご、ごちそうさまでした。
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