猫日記105。
仕事の休憩中、職場に戻ろうと歩いていたら、赤茶色のトラ猫がトコトコ近づいてきて、親しげにミャアとないた。
私を見上げるその顔は赤毛のアンみたいだった。
猫なのにそばかすがある…。
ていうか実際にはないんだけど、そばかすがあるような印象の顔をしている。
赤毛猫は私の後をついてきた。
ついてきちゃだめとジェスチャーしたら止まった。教えればわかるコ。
退勤後、再びその場所を通りがかったけど、赤毛猫はみあたらなかった。
八百屋へ行くと、Mr.P氏がいた。
同じトラ猫でもいろいろいるんだなと思った。
マスターに赤毛のアンみたいな顔した猫に話しかけられたとゆったら、
「ほんとにっ?そいつは茶ドラだ。」
チャドラー?
なんでも、Mr.P氏がやってくる2年くらい前に八百屋にいた猫だったんだって。
やってきたときはぼろぼろでだいぶ衰弱していたけど、マスターが病院につれていったりご飯あげたり
手厚い世話をしたおかげでみるみる元気で毛並みのよい猫になったらしい。
しかしあるときこつぜんといなくなったという。
「あいつ元気だったのか・・・。茶ドラにあいたいなあ・・・。」
マスターもマダムもチャドラーのことが気になっていたらしい。
この近所にいるみたいだけど、チャドラーもう八百屋に戻る気ないんじゃないかなあ。
そんな気がした。
あの時なんで話しかけてきたのだチャドラー。私から野菜の匂いでもしたのか。