猫日記101。
明け方、八百屋の前を通りがかったので、台の下に腕をつっこんでみた。
ぶにっとやわらかくてあったかい毛皮の感触が!
加藤さん?!
隙間からのぞいたらほんとに湯たんぽの上で寝ていた!!
マスターの言う通り明け方にはほんとにここに戻るのだ!
加藤さんは幸福感に満ちたオーラをまとって丸くなっていた。
表情も幸せそうだ。自分のために用意された居場所があるのがうれしいらしい。
しかし私の腕が伸びてきたことはすごく迷惑そうだった。
私の手を避けるように体をのけぞらせていた。
はいはい私はもう行きますよ。
あと数10分でマスターが来ますからね。