なんとわたし狂乱の場まで見つけてしまいました。
「女優のようなバレリーナ」「ジゼルを踊るために生まれてきた」と評されるフェリの狂乱の場を堪能ください。
ジゼル1幕のしめから妖精の世界へと大きく変貌を遂げる重要なシーンです。
私が今まで見たジゼルでやはりここもフェリが一番好きと思える重要ポイントです。
フェリは踊っているときもそうですが、空気を纏い、それを動かすのがうまいです。さりげなく、しかし観客へのアピールは絶大。
さらに小道具や衣装への触れ方も踊りや表現の重要な一部になっていて、
女優のような踊り手としての力量や天性の感覚が舞台全体への貢献にもなってるところが驚異!
このジゼル1幕最後の狂乱の場と、1幕前半の幸福感あふれる踊りとでは、同じフェリが踊っているのに見事な変貌を遂げています。
特に、発狂したときの顔に影がさっとさすような感じ。あそこで観客は一気に悲劇を感じ取る。そこからはもうフェリの演技に釘付けですな。
私が持ってたこの映像のビデオテープ、この狂乱の場のとこだけ妙に映りがきれいだった。
だってフェリの演技があまりにすばらしすぎてみてるとくるしくなってくるんだもん。
毎回早送りですぜ。
それとは反対に、前日と前々日の日記の映像のとこはすりきれました。