ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*東シナ海で泳ぐ

hotakatachibana2006-07-29

屋久島日記3

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一湊へ着くと、じりじりと焼けるような暑さ。そしてなんてきれい!みんな泳いでるー。嬉   私も泳ぎたいー。震   しかし私は前日一睡もせずに屋久島へやってきてしまった。


出発の前日、日付が変わる頃にはやらなくてはならないことが全部片付くだろうと思っていた。睡眠4時間確保を目指してがんばったのに、気づいたら夜が明けていた。震   そしてそのまま羽田へ。鹿児島までの飛行機の中で窓にヒトデのように張り付いて眠ったものの、疲れは取れなかった。


しかし。


屋久島に着いたら急に予備用の電池が始動したのか、エネルギーが満ちてきた。まるで2年半前にローマに到着した時のようだった。


一湊の海が近づくと、泳ぐのに十分な覇気が出てきていたと思う。砂浜へ1歩踏み出したらサンダルを通して太陽の残骸が伝わってきた。やったーやったー夏の屋久島バンザーイ。


アキレス腱伸ばしただけで海へジャボン。体操は水中で行った。なので泳ぎ始めるまで時間がかかってしまった。


一湊の東シナ海側はサメよけの網が張ってあるのであまり魚が入ってこれないらしく、水の中を探したけど、いなかった。でもとうとう1匹見かけて、追いかけようとしたら、鼻と口から海水を吸ってしまったので水面に飛び出た。 


私が海の水はしょっぱいなあと今知ったかのように苦しんでいる間に魚は逃げてしまったらしい。


浅瀬が続いているけれど、ちょっと沖へ行くと自分の身長より深い。脚がつかない場所で水面に顔を出していたら、小さな波が顔にあたっただけでとてつもなく動揺した。溺れる。私は溺れると思った。上体を起こしていると怖くてたまらないので、水面に浮いてることにした。すると波に運ばれてさらに沖へ行きそうな気がしたので、泳ぎ続けた。海は泳がずにはいられない場所だと思った。