ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*われたときに器の命は終わるのでしょうか?

hotakatachibana2013-01-04

われたときに器の命は終わるのでしょうか?




そう問いかけることでこの本は始まります。




前田さんの愛する魯山人の器が割れてしまった。
しかし日本には、金継ぎという割れた器を蘇らせる手法があるのです。


金継ぎによって再び前田さんのもとへ戻ってきた魯山人の器は、以前にも増して
美しい佇まいだったそうです。


このエピソードから紡ぎだされる前田さんの文章は、ご本人の美学と人生哲学に触れることができます。



シンプルで美しい装丁に、その全てが表現されていました。
私はリッツのティーラウンジで、窓から見えるスカイツリーよりも
この装丁に夢中になりました。



そして解体しました。





裏側も素晴らしいです。