ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*真夜中のサンタンジェロ

hotakatachibana2006-12-22

イタリア・フランス回想記14です。


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真夜中のローマを、テヴェレ川沿いを二人で歩く。日本人観光客が夜のローマを歩き回るなんて、二人じゃなきゃぜったいできないこと(できれば二人でもやめたほうがいいのだが)。


ずっと歩いていたら、サンタンジェロ城の入り口の橋のとこまできた。まっ暗な夜の闇の中に、ところどころオレンジ色に浮かび上がる聖人の石造が、橋の両脇にサンタンジェロ城までずらりと並ぶ。わりと人はいた。観光客らしき人がほとんどだった。


橋を歩いて城に近づく。攻撃しない要塞は、闇の中で静かに佇んで・・・すごく不気味だった。空気が冷たくて、すっかり体が冷えていた。次の日また来るからもう帰ろうか、とホテルへ帰ることにした。


帰り道、友人が公衆電話に寄ると言い出した。実は友人も私も、アジア方面へ国際電話をかけるためのカードをテルミニ駅のキヨスクみたいなところであらかじめ買っておいたのだ。


でも、このカードを公衆電話に差し込んでも、音声ガイダンスは早口のイタリア語とやはりイタリア人がしゃべる中国語のみ。ぜんぜんわからない。ということで一度も‘公衆電話から国際電話‘が成功していなかった。このホテルまでの帰り道で友人はまたトライしていた。どうしても電話したかったらしい。でもやはりだめ。


ローマは公衆電話が壊れてることも多いという。しかもイタリア在住の知人に聞いてみたら、イタリア人でさえあの電話の使い方を知らない人も多いという。なんてこった。

でも、このとき、このASIAカードと公衆電話の使い方がわからなくて幸運だった。

最近、旅行会社Sの旅のTさんに教えていただいたのだが、このASIAカードや、現地で購入した携帯でのトラブルが非常に多いのだという。たいした額ではないらしいが、架空請求・・・あきらかに使っていないのに使ったかのような料金になったり、ということが起こるとのこと。

しかも現地購入の携帯電話は、パスポートさえあれば外国人でも契約できる(電話機1万円くらい、通話料3千円の初期投資で2〜3週間は使えるとのこと)が、やはり個人情報の漏洩の心配をしたほうがいいらしい。


一番いいのは、日本で国際携帯に切り替えた自分の携帯電話を持っていくこと!少し高いが、これなら番号・メルアドそのまま海外のどこででも使えて、なにより安心・安全。しかも海外にいる数日間だけ切り替えることができるというからすてきだ。日本に戻ってきたらそのままもとどおり。


でも、ホテルからかけるという手もあったのだけど(これも少し高くつくけど確実・安全)。



次回はローマ2日目のホテルライフです。