犬日記11。
#メリーはメリー4。
次の日。
また私は玄関と居間の間でくつろいでいた。
メリーもやってきた。
特に何をするでもなく一緒にいたんだけど、
メリーはすぐ私の足元に伏せた。
居心地がいいらしい。
メリーは私の近くにいるのがいいみたい。
それでいて、絶対におんぶと抱っこをねだることはなかった。
母がやってきた。
あ、そうだ散歩•••。
帰省橘 「ねえ、メリーと散歩に行きたいんだけど、散歩用のロープってどk•••」
母橘 「だめだめだめ!!」
かぶせてきた•••!!
帰省橘 「なんでよ!メリーと散歩に行きたいのに!!」
なんでも、メリーと散歩に行くと
とんでもない力で引きずられて
言葉通りほんとに引きずられるのだそう。
皆怪我しそうになって、
女性陣は散歩不可となったそうだ。
散歩は男性陣でもやっとなんとかなっている状態で、
それでも危険極まりないとの事だった。
メリー、ほんととんでもないな。
帰省橘 「メリーは私のいう事聞くから大丈夫だよ。散歩用ロープちょうだい。」
母橘 「ダメダメダメダメ!!」
メリー (女史、メリーと遊んでくれるの?)
散歩用ロープがみつかったらね。
メリー (女史はこれからこの家に住むの?)
かつて住んでたよ。
だからもう散歩用ロープのありかもわからない。
母は散歩用ロープの場所教えてくれなかった。
かくされた•••!!
大丈夫だって言ってるのに•••!!
そういえば、
チビはすごく思いやりのある犬で、
飼い犬としても優秀だった。
特に散歩の時の気の遣い方は
普通の犬と少し違っていた。
霊界のチビ (あるじはすぐ疲れるし、何もないとこで転ぶからなあ。)
メリーはずっと私の足元に伏せたまま、
満足そうにしていた。
メリーは私と相性がいいみたいね。
相性といえば、
カルピスは私との相性最悪だ。
私がどんなにカルピス好きでも、
お互いの性質がかみ合わない。
そもそも相性以前に
カルピスは私に最初から1ミリも興味がなかった。
メリーは私の足元で目を閉じて静かにしていた。
鼻筋の通った顔立ち、華やかな巻き毛。
メリーって美人だよね•••うん•••
残念な、美人だよね•••。
家族が来るとこうなる。↓
メリー (おんぶ、おんぶ。)
メリー(抱っこ、抱っこ。)
メリー(メリーと遊んで。)
メリー(メリーはみんなが大好き。)
メリー(みんなもメリーの事が好き!)←疑問系ではなく断定。
メリーはどこまでも我が道をゆく。
帰省橘にはメリーの行く末がわからなかった。