ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

時間がとまる1

先日の音声配信を聴いて、
遠い記憶が呼び起こされた。





時がとまる。





あれは15歳の時。
まさにこの感覚になった事があった。



それ以来、10年経っても20年経っても
たびたび思い出してはいつも不思議だった。








当時中学3年の受験生だった。


毎日学校行って、
定期的にテスト受けて、
テスト期間以外は学校帰りに友達んち寄り道。


そんな毎日の
テストを翌日に控えた晩秋のある日だったと思われる。



学校で、
クラスで仲良かった友達が
私が読みたがってた本何冊か貸してくれたの。



やったあ!と思うと同時に
明日テストだ・・・と沈んだ。




ちなみに私はたいして成績いいほうじゃなかった。
常に疲労感が強くて体力に限界があったし
たぶん血も足りなかったから集中力ももたない。
(それなのに健康体として扱われるからまじキツい)
でもそれなりに一生懸命やっていた。



対して
この友達、すごい勉強出来る子で
もちろん成績も良かった。


それなのに家では一切勉強しない。
教科書類は基本全部教室に置いて帰る。
んで宿題ある時だけその分だけ持って帰ってた。


さらにテスト前でも一切勉強しないので、
家帰ったら普通に見たいテレビ見てたし
読みたいマンガや本を読んで過ごしてたようだ。


授業中に全部理解するので
それ以外で勉強する必要がない。
受験生だろうと
テストだろうと関係ない、
そんな子だった。


なので、その子と私とではテスト前の感覚がまるで違う。
私は、テスト勉強以外は全て絶って集中してやっとなんとかなるタイプ。


でもその子はテスト前だろうと普段通り過ごすから、
たぶんその感覚で本貸してくれたんだと思う。


本、嬉しかったけど困った。



本を鞄に入れて帰宅。
とりあえずいつも通り夜中の1時くらいに起きて机に向かったよね。


※当時の私のライフスタイルは
https://potoritootitanostalgia.hatenablog.com/entry/2022/01/01/235900
を参照願います。




ちらり。

鞄を見た。
一応勉強してるていで机に向かっている。
でも、気になって仕方ない。


参考書と、傾向と対策問題集を閉じた。
ちょっとだけ・・・。


私はあと数時間後にテストを控えているのに
借りた本読み始めた。


面白い。
すごく面白い。




しかも大好きな時間帯に
読みたかった本を集中して読んでる。
もう何も見えない。



本は数冊あった。




1冊読むともう止まらない。
次・・・次・・・と読み続けた。




結局全部読んだ。





ほんとに全部読んじゃった・・・!!




(どうしよう・・・勉強・・・。)←涙目。





私は終わった、と思った。



カーテンの隙間はまだ暗かったけど、
もう絶対5時過ぎてる。
6時近いだろうな、と
外よりも暗く沈んだ。



時計を見た。



驚いた。
ものすごく驚いた。



まだ、3時だったのだ。








(べ・・・勉強・・・!!)



私は我に返ると、
必死で勉強し始めた。



今思えば、あの日が一番勉強はかどった気がする。笑




晩秋の3時も6時も外の暗さはほぼ一緒だったとはいえ、
気づかなかった。
本を何冊も読んでさらに勉強する時間まであったのだ。
これ、その日もものすごく不思議な気持ちになったけど、
その後たびたび思い出してはずっと不思議だった。


しかしこの時の様な事は1回限りだった気がする。



先日の音声配信を聞いて
この遠い記憶を思い出した。



2022年11月24日(木)の音声。
https://rapt-neo.com/?page_id=57424








ちなみにこの日、登校時間ぎりぎりまで勉強してたので
チビとの明け方散歩は行かなかった。



チビ (あるじ今日は来ない日かあ・・・。)←基本毎日夜中に起こされてるので目が冴えていた犬。