闇日記続きです。
そうそう、私ガン患者の身内の方と居合わせる事が多くて、
その中でも驚いたのが、同じ職場に5人もいたという話。
直接ガンを患ってる人本人とはあんまり接した事ないんだけど、
身内の人達と接する中でなんとなく見えてくるものがあったんだ。
どういう人がガンになるのか、
つまりガンという病気を捏造されてしまうのか、という事なんだけど。
それなのにガンに仕立てあげた医者が
どういう思考回路でガン患者やその家族と接していたのかが、
どんなに考えても全く見えてこない。
それでその職場なんだけど、
一人は「私の隣の席で一緒に仕事してた人」のお父様、
もう一人は「同じ部署内の全く違うポジションで仕事してたほとんど話す事ない人」のお父様、
さらにもう一人は「同じ部署内で違うポジションだけどたまに業務手伝ってもらってた人」のお母様、
さらにさらにもう一人は「同じ部署内のやはり違うポジションだけど席が近かったのでわりとよく話してた人」の奥様、
最後の一人「別部署の人」のご家族、
が皆その当時に現在進行形でガンだった。
なんでこんなにひとつの職場に集まってるのかほんと謎だった。
話のボリューム的に、まずは
「同じ部署内の全く違うポジションで仕事してたほとんど話す事ない人」のお父様から。
この人は男性で、私が入るよりずっと前からそこで勤務してて、
そこの会社、結構長い人みたいだった。
私はほとんど会話した事ないんだけど、
声がよろしくない。
ものすごい闇を感じる声してて、
上級国民ユーチューバーみたいな闇を感じる声だった。
その人は普通の会社員でしかないのに、
どうしてそんな声になるのか
当時謎で仕方なかったよ。
あとこの人、
客観的に見て自分より下の人には結構高圧的でぶっきらぼう、
そしてかなり不親切だった。
一緒に組んで勤務してる新人さんとかに仕事全く教える気がないんだよね。
他の人の話も参考にすると、先輩風吹かせたいだけじゃなくて
自分の仕事を取られたくないからそうしてたみたいだという事がわかった。
そのくせ、仲のいい目上の人には愛想もよく
お互いの自宅に遊びに行くくらい親しい人間関係を築いてるみたいだった。
で、そんなその人なんだけど、
私が1時間に1回の10分休憩（ずっと画面見てデータいじるような仕事だったので有給）の時にフロア外の廊下に出ると、
必ず廊下で電話してる。
？と思った。
さらに休憩時間ではないけれど、
お手洗いや飲み物買いに廊下へ出ると
やっぱりいつも廊下で電話してるんだよ。
・・・？
一人一人10分休憩のタイミングや用事があって席を立つタイミング等は違うのに、
こんなによく遭遇するという事は、
私が廊下に行かない時でも電話してる可能性が高かった。
なんでそんなに電話してるのかすごい不思議に思って、
隣の席で一緒に仕事してた人に話してみたの。
そしたら、
「ああ、お父さんがガンで妹さんとかお母さんにしょっちゅう電話してるらしいよ。」
との事だった。
電話してる時は、満面の笑顔で常にとっても嬉しそう。
極めつけは電話を切った時の表情。
すごく満たされた満足気なオーラを漂わせながらうきうきとフロアへ戻って行く。
・・・？
最初は、
ガンのお父様の容態が心配でしょっちゅう電話してて、
職場にも黙認されてるんだと思ってたんだけど、
なんか違和感を感じた。
そんなにしょっちゅう電話するくらいなら、
容態も芳しくなく相当心配なのだろうと思う。
なのにいつも陽気にかなり嬉しそうに電話してる。
たしかに家族間の仲がいいと、
ただ電話するだけで楽しいのかもしれない。
それに家族に病人がいたとしても、
嬉しく楽しい話題で電話する事も時にはあると思う。
でもこの人いつもこんな感じなんだよ。
どうしても病人を気遣ってる様には見えなかった。
時を同じくして、
この職場とは全く関係ない人から
「家族が病気（特にガン）になると、結束力が強くなり
家族関係が悪かった場合でも関係が改善する。」
という話を偶然聞いたの。
それで、このお父様がガンでしょっちゅう電話してた人、
病気で大変な事よりも、その事で家族とコミュニケーション取れる喜びの方が
ウエイトを占めていたのかも・・・と思ってしまった。
当時その事に気づいた時、すごく微妙な気持ちになったけど誰にも言えなかった。
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