ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

負い目とボランティア

この人は自営業で、都内の片隅の某所にオフィスを構えている人だった。

家族は奥さんと子供が2人。

あとご両親と同居してると言っていた。


1度だけ、自宅に連れてってもらった事があって、玄関までお邪魔した事がある。
子供には会った事があるけど、奥さんとかその他の家族には会った事がない。



この人、私が聞いてもいないのに、
両親に頭下げて住まわせてくださいと頼んだと言っていた。
その言い方が、自分はこんなに頑張ってて覚悟が違うとでも言いたげな口調と態度だった。

実の両親に頭を下げて同居を頼む、というのは、人によってはもしかしたらあるのかもしれない。
ただ、この人の性格からすると、その可能性は低いような気がする。


人それぞれ事情があるのだから、一概にそれがどうこうというのは赤の他人からは何も言えない。
当時はそう思って黙って聞いていた。
そもそも、赤の他人の私にそんな話をしないで欲しいと思った。


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しかも、この人は奥さんの悪口を平気で言う。
それも、結婚を心底後悔しているという様に怒りを込めて。
そしてなぜ結婚したかという事を必死で言い訳する。
この人本人は自分の事を稀有だと思っているかもしれないけど、こんな人世の中にいくらでもいる(らしい)。


全ての結婚してる人が失敗してるとは思わないけど、
幸せになる実力のない人が結婚しても何かがよくなるとは、
10代の頃の私から見ても全くそう思えなかった。


しかもこの人、自分が人を見る目がなかった事を棚にあげて、
相手だけが悪いみたいに思ってるとこが、黙って話を聞いていた私をげんなりさせた。



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さらには、ボランティアである。
この人は自営業で、お休みは週1日。
なんとそのお休みの日に、ボランティアに行っていたのだ。
当時の私は、この事にうまく言い表せない違和感を感じた。
でも、ボランティアに毎週行ってるなんて、立派な事でもあるような気がしたので何も言わずにいた。


これ、優先順位が違うような気がする。
休みの日にボランティアに行くのであれば、
それよりも家族サービスした方がいいのではないだろうか。
しかも週1日しか休みを作らず仕事をしているのであれば、
その1日をしっかり休んでその他の6日に備えた方がいい仕事が出来そうだ。


この事に関して、色々な意見があるかもしれない。


どうしてもボランティアがしたいのなら、
その週1日の休みを使って週2日休めるように仕事するにはどうすればいいのか考える。
それがうまくいったら週3日休めるようにさらにがんばって、
それが実現したらそのお休みのうち1日を完全休、もう1日を家族サービス、
もう1日で好きなボランティアにでも行けばいいのではないのだろうか。

もしかしたらこの人、家に居づらかったのかもしれない。


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そして極め付けは私への嫌がらせである。
この人は、知り合ったばかりの頃、本気で私に嫉妬していた。


嫉妬というと、女同士の戦い、みたいなイメージだけど、
私の場合は男性から妬まれる事が多い。
これ、意味わからないし、ましてや当時の私など何も持っていなかった。

この人だけがそうなのかというとそうでもなくて、
結構いろんな人が女の人みたいに嫉妬する。


この事に関して、ほんの数年前にここで事実を知った。

http://rapt-neo.com/?page_id=49357

(たしか2018年の秋くらいの音声だったような・・・)

男性であっても、実力乏しく自信もなかったら
嫉妬深くなる、というのがよくある現象のようだ。

これを知った時、私なるほどーと納得してしまった。


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じゃあ、嫉妬しなくてもいいように自分を作る努力をすればいいのにと思うのだが、
この人の場合、苦肉の対応が妬ましい相手への嫌がらせなのだった。
しかも私に親切にしているようでいて、確実に私を潰そうとしているのが手に取るように分かった。


嫌がらせに不快な思いをしながらも、
私は初期の頃はこの人のオフィスに足しげく通っていた。

そんな風に、不快だと思う中でも何かを得ようとするストラクチャーは悪くないと思っている。
しかし、引き際を見極められないというのは本当に愚かだ。


今思えば、6年もこんな人と連絡がつく状態を保っていたのは失敗だった。