ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

エイジレス三毛猫

先日カルピスの事を書いたら、そのさらに前に家にいた三毛猫プッチの事を思い出した。




世の中にはほとんど白猫みたいなボディに
アクセントぽくひかえめに三毛模様が配色された
「白っぽい三毛猫」がいて、とても綺麗だと思う。
私が小学生の時に家にいた三毛猫はそういったタイプではなく、ごくごく一般的な三毛猫だった。



白・キャラメル・黒がバランスよく全身に配色された三毛猫だった。
やや、キャラメル>白>黒みたいなバランスだったかな?
目はごく薄い緑がかった自然な色。
(※画像は全てイメージです。)


カルピスみたいに見る者を撃ち抜くほどの愛らしさがある猫とはタイプが異なる猫だったけど、可愛かったと思う。





三毛猫ってだけでもう可愛い。



あのシックな3色の組合せだけであんなにも可愛らしい雰囲気になるなんて、
素朴な様で抜群のファッションセンスをお持ちだ。









プッチはメスで、すごく太っているわけではなかったけどそれなりに肉付きがよく、
ふっくら丸いシルエット、しっぽもまん丸だった。
縁側で日向ぼっこが似合いそうな三毛猫だ。



プッチは私が物心ついた時にはすでに20歳近かった。
それなのに私は、ちっちゃい子を可愛がる様にプッチを抱っこしていた。
家族はさぞかし滑稽に思った事だったろう。



やっぱりプッチもいい匂いだったと思う。よく抱きしめて頬ずりした。
私猫の鼻筋の砂糖まぶされてるみたいなとこを指で撫でるのが好きなんだけど、
プッチは特に嫌がらなかったと思う。
カルピスは鼻筋じょりじょりされるのが嫌いそうだったけど。







名前は私がつけた。
それまで名前が特になく、皆がそれぞれ好きな様に呼んでいたので、名前必要と思ったのだ。




小学生橘「なんでプッチは猫じゃらしみせてもじゃれたりしないの?
一緒に遊びたいよ。」


ばあちゃん「年寄猫だからだよ。」



当時ばあちゃんに言われて初めてプッチがいかに長生きであるかを知ったんだけど、
いま思い返してみてもとてもそんな風には見えないエイジレスな三毛猫だった。



縁側で日向ぼっこどころか、ものすごく活動的でよく出かける。
高いところにもジャンプし、軽々と飛び降りる。
全力疾走するととんでもないスピード。
顔もキリッと綺麗で毛づやもそれなりによく、老いを全く感じなかった。




そしてよく盗み食いをしようとしてばあちゃん達に怒られていた。
いつもばあちゃん達のほんの一瞬の隙をつき、目にも止まらぬスピードで目当ての
食材を咥えて部屋の隅に持っていって食べていたらしい。
家の中で全力疾走している時はばあちゃん達を怒らせている時で、
その活動的な身のこなしは若い猫と何もかわらなかった様に思う。
プッチこそスーパーおばあちゃんだったのだ。
しかし人間のばあちゃん達はプッチになかなか手厳しかった。





カルピスと違ってプッチはキャットフードではなく昔ながらの猫まんまを日常的に食べていたので、
美味しいものを食べたいと思ったのかもしれない。



猫は匂いだけで美味しいかそうでないか分かるのだ。



カルピスはキャットフードを食べていたとはいえ、
それほど美味しいカリカリじゃなかったので結構食が細かった。
でも、私がたまに学校帰りに買ってくる豪華な缶詰めはよく食べたし、
やはりどんな猫でも美味しいものの場合は食欲が旺盛になるようだ。



カルピスは、ある日の夕食にカワハギが出た時はとんでもない反応を示した。
普段盗み食いをするような子じゃなかったのに、
その時ばかりはテーブルの周りをぐるぐる歩き回って見たことないような表情で家族に訴えかけた。
普段無口なのに、ものすごく鳴いた。
家族は皆撃ち抜かれて自分のおかずをカルピスに献上していた。



高校生橘「みんなカルを甘やかして!!ますますカリカリ食べなくなっちゃうよ!!」



カルピス 「モー」←このうえなく幸せそうな顔。



高校生橘 「カルピス!!私のも食べに来て!!」
↑普段から缶詰買ってきたりして一番カリカリから遠ざけている張本人。





プッチは自分のご飯じゃないものを食べたがるなんて日常だった。
しかもプッチの場合は家族に訴えかけるなんてことはしない。
隙を見て勝手に食べるからばあちゃん達が怒った。



じいちゃんとかは自分のおかずをあげたりしてたな。
あと私も焼き魚の骨を捨てずにあぶって、砕いて冷まして
あげてた。
あぶらず砕かずあげると骨が歯茎に刺さったりして危ないのだ。
過去に刺さって痛くて辛そうにしていた事があったらしい。





カルピスは、ハサミとかの刃物が近くにあると、
あぶないからだめだめ、と遠ざけられ、
火に近づいて髭を焦がしては怒られていた。
皆のあまりの過保護ぶりで
本当に王子様のようだった。



対してプッチは、盗み食いする時以外はほとんど空気みたいに扱われていたけど、
私はプッチが好きだった。





(悲報)しかしプッチは私の事が嫌いだった。




話しかけると、じとっとした目で睨まれる。
「わらべの相手は御免だよ。」と思ってそうだった。




プッチと一緒に押し入れに入るのが好きだったんだけど、
ある日も押し入れでプッチを抱きしめて、ベタベタなで回した。


小学生橘「プッチ可愛い。好き好き。」


そう言って頬ずりしたら、どん引いていた。
あの時のプッチの顔を今でも忘れない。




それなのにじいちゃんには比較的よくなついていて、
よく横になったじいちゃんのお腹の上に乗っかって丸くなっていた。


あと、じいちゃんがあぐらをかいている時に必ずそこに座った。
しかも毎日座っていた。
じいちゃんのあぐらを見ると、
「どれ、今日も座ろうかね。」と言わんばかりにするりと入り込み、
くるりと丸まる。そしてリラックスしていた。




カルピスもあぐらで抱っこされるのが好きだったんだけど、
プッチと違って、まずは、ターゲットの周りをウロウロし、
「いい?いい?」と聞いてみる。
そしてターゲットが座れば?と言うと、そこで初めてあぐらの中に入り込んでいた。
しかもそこですぐに丸くならず、しばらく立ったまま、あぐらのなかで足踏み・ウロウロする。
すごく慎重にどの角度で座ろうかと微調整しながら迷っているのだ。
これ、見ていて落ち着かない人と撃ち抜かれる人に分かれた。
カルピスは本当に繊細で全てにおいて丁寧な猫だった。




対してプッチは長く家族と連れ添っているせいもあってか、阿吽の呼吸でなんでも行っていた。




ある日、プッチが通りがかる時を見計らって、
私もあぐらで座って待ってみたんだ。


小学生橘 「プッチ!!ほら!!」


しかしプッチはじとっとした目で一瞬見て
通り過ぎて行った。
「こわっぱがまた何かやっている。」
と思ってそうだった。


しかも、そんな座り方しない!と家族にも怒られ、
プッチには無視され、
なんにもいい事がなかった。







プッチはテレビの後ろの隙間に入り込むのが好きだったんだけど、
当時のうちのテレビの後ろはいろんな家電のコードでごちゃごちゃしていたので、
よくしっぽをひっかけて断末魔の叫びをあげていた。



プッチのしっぽは鍵しっぽ。
見た目はまん丸でも、骨は複雑な形をしていた。
そこにコードが絡むと自分では取れなくて、
下手に動いて痛い思いをしていたようだ。



よく私が取ってあげてたんだけど、何度同じ目に合ってもまたテレビの後ろに入り込む。
当時は不思議だったんだけど、おそらくそこが一番落ち着ける場所だったのかもしれない。
あったかくて、程よい狭さ、そして手厳しいばあちゃんや面倒なこわっぱから隔離されている。



そんなプッチだが、ある日交通事故に合って怪我をしてしまった。
それからもしばらく普通に暮らしてたんだけど、
怪我のせいで弱って、私が小学5年生の時に亡くなってしまった。



交通事故に合わなかったらもっと生きていたかもしれない。



今でも三毛猫を見ると、プッチ可愛かったなと思う。
私の三毛猫好きはプッチがルーツだ。





プッチをこのクッションに寝かせてあげたかった。

cat-press.com


プッチの場合はあんこにならない。
生クリームとキャラメルソースと黒ごまペースト添え。
それでも和の食べ物の雰囲気ばっちりのはず。


これがカルピスだったら、
ココアパウダーまぶされた何かだ。
小さい時はこんな感じでほとんど白かったので

大福だと思えなくもないけど、
それじゃ白玉とかぶってるし
洋の猫なので、
やっぱりプッチみたいな和の猫の方がいいと思う。


今からでも
このクッション買って
猫飼えばいいじゃないと思うかもしれないけど、
猫を飼っていいのは
猫に好かれる人だけ!!


私は失格!!