ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

営業の人々

先日のTさんの上司であるUさんに初めて会った時の事。
まずは電話で問い合わせを入れて、
その時取ってくれたのがUさんだった。
声音聞いてよさそうな感じの人だと思ったら、
そのまま会ってくれる事になった。


Uさんの会社へ到着したけど10分前だったので、
フロントの受話器は上げずに、
ぎりぎりまでエントランスのソファに座ってる事にしたんだ。



あ、固くて姿勢保ちやすい。いいな、これ、と思って、座ってたら、
若い女性の社員さんが出てきて、「お約束ですね?」と応接スペースに案内してくれた。
ソファに座ってたのばれてしまった・・・まあカメラくらいあるだろうな。油断した。
時間、早いけど、大丈夫かな、とそわそわした。



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Uさんがやってきて、挨拶して早速話始めたんだけど、
なんかすごく感じがよさそうな人だなと思って、
がんばってしゃべってしまった。



そしたら、Uさんが強く出てきたので、
譲った。



そこで私、別に主導権握りたいわけじゃないのに、
とちょっとムッとしてしまった。



そういえば、営業という仕事をする人達は、
主導権を握りたがる生き物だと言うことを忘れてた・・・と、
私失敗したかもと脱力した。



でも、すぐに違う可能性も思い浮かんだんだ。
相手に何か伝えたい事がある時、ただ言葉を投げればいいってもんじゃない。
自分がどう思っていて、相手にどう受け取ってほしいかということを、
言葉と言葉の間だったり、空気感にのせて話す必要があると思っている。




そのせいか独特のリズムがあるって7年くらい前に言われた事がある。
その時は皆と同じリズムがいいよって思ったんだけど、あれは誉めてくれてたな。
そのせいで聞いてる方は質問しやすいのだそうだ。



でも、人がまだ話してるのにやたらと言葉をはさまれすぎるというのもどうかと思う。
こっちの言いたいことが伝わらないまま、会話が流れてしまったら最悪だ。
後から、こんなんじゃなかった、言おうとしたのに、となってはいけない。
大切な事は最初に言っておくのがいいと思う。



だから、まずは最初に要望を伝えておいて、
後は相手に料理してもらおうと思ったんだ。
でもその焦りが強すぎて、一方的な印象を与えてしまったのかなとも思った。
私の悪い癖だ。



一度に伝える量を短くして、言葉のキャッチボールをまめに成立させるのも、大事だと思う。
やたら長い文面の様なものをいい続ける人もいるけど、
あれは煙に巻いてる感が出るのでやりたくない。



私、話し方のプロではないけど、いろんな種類の人と話した事によって、
身に付いたものもある。



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営業さんは、相手のニーズを掘るのも仕事だと思うけど、
私はそれも含めて全部自分で明確にした上で伝える。
要望が通るか通らないかは別として、話が早いし
やりやすくなるんじゃないかと思って。
実際早いことが多い。



でも中には、そのことによって自分の仕事をとられたと感じる人もいるから、注意が必要だ。
そういう人に明確に伝えすぎると、かえって長くなる。
引き伸ばす必要のないことをひきのばして、そこに価値をつけようとするから面倒だ。




私は別に、本質的なニーズが満たされれば、伝えた要望が通らなくても全く構わないのに。




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Uさんとのやり取りはどうなっていくんだろうと、私は話を聞きながら見守った。




結論は、だいたい可だった。
細かいところは上の人に相談しないとだそうで、確認とれ次第連絡もらえる事になった。




やっぱり速かった。




しかし、対、人、なので、
あまりに効率を求めすぎると相手がこうしてあげたい、と
思ってくれている気持ちを踏みにじる可能性もあるので注意が必要だ。




私が思っている普通と相手が考える普通は一致しないことも多いので、
なるべく自分の狭い世界で生きないようにしている。



実際、認識出来ない・理解が出来ないって辛い事なんだなと思う。
自分の狭い世界で生きていれば、何も辛いことなんかないけど、
目の前に自分の認識外の事が現れた時、
人によってはストレスを感じて混乱もすると思う。



特にいろんなものを得てしまっている人や
自分はあらゆることを勉強したんだ、という自負がある人は認めたくないと思う。




私は認識出来ないことが存在していると認識出来るし、
理解出来ないことは一応理解しようとがんばってみる。
私そういうの得意なの。
でも結局理解出来なかったら、自分の今の知能では難しいんだなと思う。




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翌日、Uさんから電話がきて、
再度来社してくださいと言われたので行ってみたら、
若ぇTさんが出てきたというわけさ。