ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

俳優のたまごが住んでいる16

こんなにもタイトルと本文が剥離している日記を書き続けているのは初めてです。
でも読んでるあなたが気にならないならそれでいいです。
だから続きを書きます。






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再び、前回の依頼主の男性の自宅のタワーマンションを訪れた。
警備員さんに会釈したら、どうぞ、というジェスチャーをしてくれた。
1人で入ってきたけど変質者だと思われなくてヨカッタよ。
さらに進むと、
エントランスの奥で、前回の紹介してくれた女性が待っていてくれて、
いったんロビーのソファへ移動した。
 



住人らしき人達が時々行き交うだけで、ロビーはがらんとしていた。
2人でソファに座ると、女性はテーブルの上に何かを置いた。



「これ、うちの会社で扱ってるお洋服なんだけど・・・。」


洋服だった。うちの会社、とはこの女性の両親の会社なのかこの人自身の会社なのか
わからないけど、とにかく洋服だ。



「ギャラのお支払い、お互いどうしていいかわからないじゃない?
だから、もしよかったら気に入るかわからないけどお洋服でお支払いします。」




あ、ありがとうございます。合わせやすそうな服、ありがとうございます。
なんだかかえって気をつかわせてしまったなあと思った。




「じゃ、いきましょうか。オーナーも待ってますんで。」




そうして2人で、乗っても乗っても乗っても最上階へたどり着かないエレベーターへ乗り込んだ。



この女性は、前回の依頼主の男性の事をオーナーと呼ぶ。
私はこの「オーナー」が何者か、とか、この女性との関係性とか詳しくは知らないけど、
この「オーナー」は、芸術家であり経営者でありコンサルタントのような事もしている、
本物志向の大富豪だという事はわかった。
この「オーナー」、中国に宮殿のようなお屋敷があって、滞在時は
朝目覚めると執事が朝食を部屋まで持ってくるそうだ。




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先日日記に書いた自宅に芸能人が遊びにくる人も本物を知ってる人だった。
この人はこの「オーナー」とは異なる感じの人だし、なんの接点もないけど、
この人から本物のお金持ち、とはどういう感じなのかをよく話を聞いていたので
私、感覚ではなんとなくわかっていたのかもしれない。





よく、サラリーマンたちが無駄話の中で話しているお金持ち像というのは
テレビで脚色されたのや片鱗だったりして、君たちは成金に毛が生えたような暮らしを夢見てるのか、
という感じが否めなかった。



何かで成功してヴィトンのバッグを持ちベンツに乗って、買い物は百貨店のフロアへ行く。
これはお金のある庶民だ。



たまに普通の大企業とかで、家が裕福だというお坊ちゃま・お嬢様ぽい人が正社員とかでお勤めしてたりするのを見るけど、
これも裕福な庶民だ。




これらはお金持ちではない。
でもこの「オーナー」は正真正銘のお金持ち、大富豪だった。
分からないのが、私を「オーナー」に紹介してくれた女性だ。
この女性は、「オーナーはすごい人だけど、私は普通の人だよ。」と言っていた。
普通の人が、なぜそんなに有名人と友達なのだろうか。


この女性、いろんな芸能人・・・タレントや女優等を「オーナー」の自宅へよく連れてくるのだという。
「オーナー」はタレントや女優等はあまり興味なさそうだけど、仲良くなったら何度もお招きしているようだ。
「オーナー」はどちらかというと、映画監督とか作家とか芸術家とかの人との交流を好みそうだなと思った。


この紹介してくれた女性は、自分自身の事を「ミーハーで有名人が大好き」と言っていた。
某有名なタレントが結婚する前は、よく一緒に飲みに行っていたという。
友達なのだとか。現在は結婚してママタレとして君臨しているあの人だ。


あと、この女性が10代の頃、初めて会った有名人が某俳優。
しかも、10代の時のこの女性、その俳優に会った時、紹介されるまで俳優だと気づかなかったそうだ。
あれ?なんかどっかで聞いたことある行動パターンだな。



ちなみにこの某俳優は、私の自宅から徒歩7分くらいのところに住んでます。
そう、うちの近所には俳優のたまごだけじゃなくて本物の俳優も住んでいるのだ。
私、何も知らずに引っ越してきたけど、近所の人達の間では有名な話らしくて当たり前のように皆知っていた。
あと某ミュージシャンもこの俳優とは反対側の方徒歩10分くらいのとこに住んでたみたいだけど、
それはだいぶ前に引っ越したようだ。



この女性に、この人が10代の時に初めて会った有名人である某俳優が、うちのすぐ近所に住んでますよ
と言ったら、すごい喜んでくれた。
あと、この女性の実家の近くに私も昔住んでた事があるという事も判明して、いろいろ共通点がありますね、と
笑い話になった。


でも、この女性はむしろ「オーナー」と私が似ていると思っている様だった。


似て・・・るかぁ?!
似てないと思うよ。たしかに共通点はあるのかもしれないけど、
私執事付きの宮殿みたいなお屋敷とか持ってないもん。




そうこうしているうちにエレベーターは最上階へ到着した。






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わくわく、今日はどんな話が聞けるんだろう。
そしてどんな芸術家・・・か先生かわからないけど、が遊びに来てるんだろう。
私は期待しながら女性の後をついて部屋に入り、扉の鍵はしめずドアも少し開けたまま、
靴を脱いで挨拶した。



「ああ、いらっしゃい。」


「オーナー」が一人いた。
えーと、面白い話してくれる先生は後からくるのかな?
私は女性の方を見た。
「面白い話してくれる芸術家の先生です。」
女性は「オーナー」の方を見ながらそう言った。



あなたですかいー!!!





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先日女性から来たメールは、あたかも他にも面白い話してくれる先生が来るかの様なニュアンスだったが
そんな事一言も書かれていなかった。何一つ嘘偽りはないです。そうです貴女が正しいです。



(やられた・・・。)



この人達は、どうすれば私がくいつくかわかっているのか。
ていうか、オーナーが先生ですよね。オーナーがオーナーでオーナーですよねそうですよね。
私は動揺を隠しながら、デザイン画採用されなくて残念です、と会話をはじめた。


「オーナー」いわく、某有名ブランドの店舗の内装の仕事にかかわった事のあるアーティストさんが
採用となったそうだ。そんな人も来てたのか。何よりだ。
それなのになぜ再び私が召喚されるのだろうか。
「オーナー」・・・私のオーナーではないので、先生と呼ぶことにした。
先生は前回とまた異なる興味深い話を始めた。
私は頭の中に???を50個くらい残しながら聞いていた。