ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

俳優のたまごが住んでいる6

俳優のたまご男子の舞台が近づいたある日の事。


「ごめんなさいね、行けなくなっちゃったの・・・。」


食事会の主催者マダムは肩を落としていた。
たのしみにしてたのに何があったのだ?




「うちの娘がね、今度結婚する事になって婚約者を家に連れてくるんだけど、
その日がちょうど舞台の日なのよね。」



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食事会の主催者マダムのお嬢様は医者、40代。
他の食事会のメンバーの話によると、
主催者マダムの家の前にベンツか何かの車が止まっている時は
お嬢様が来ている時。そしてバーキン片手に車に乗り込んで一人で帰ってゆくのだとか。




「もうね、結婚する気配がないから独身を貫くつもりなのかと思っていたの。
それが突然会わせたいって言われて、スケジュールがその日しかあいてないからどうしてもって事になったの。」




それはそれは・・・。



ちなみに婚約者の方もお医者様ですかと聞いたら、
「ううん、普通の人。」
との事だった。
何をもって普通とすればよいのか。




ともかく主催者マダムは舞台観に行けないので私一人で行く事になった。




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私が花束持っていくというと、
私の分もお願い!とお金預けられた。




花束渡し係を頼まれた私は、当日2人分の花束を買って舞台観に行く事になった。