ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

俳優のたまごが住んでいる3

ある時、偶然俳優のたまご男子と電車で一緒に帰ってきた。



一生懸命、共通の話題を探してくれているようだった。
私がバレエが好きと言うと、俳優のたまご男子もバレエやってると言った。
一瞬、バレエの話が出来る!と嬉しくなったけど、すぐああそうかと気づいた。




俳優のたまご男子はあくまで俳優であって、ダンサー目指してるわけじゃない。
そこまでバレエに夢中ではなさそうだし、レッスンに打ち込んでいるわけでもなさそうだと思った。




養成所の授業に組み込まれてるのかもしれない。
音大に通ってる人とかでも、授業でバレエを専攻する人もいる。
そんな感じなんじゃないかなと思った。



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もしそうでないなら、初対面でバレエやってる人だって気づいてた。
俳優のたまご男子はダンサーなみに細いけど、
姿勢とか全体のラインがバレエって感じがしなかった。



たとえあまり細くない人であっても、
趣味であっても、
バレエが好きでたまらない人は微妙に身体に出る。
首から背中にかけてのラインだったり、骨盤が常に起きてたり、姿勢よく歩いたり座ったりとか。
いい意味での違和感を周囲に与える。


じゃないにしても、会話に出る。



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私が前バレエ習ってた時は、
同じく習いにきてた女の子とよく話した。
すごいいつも親切にしてもらった。
しかも話始めると両方とも相当夢中だったのでいくらでも語れた。




この俳優のたまご男子は、そこまで話しできなそうと思った。
しかもバレエは
「学校の授業であるんですよ。」
とのことで予想通りだった。



なんかあんまり話がはずまない・・・。
そこまでバレエ好きじゃない人にバレエの話を一方的にしたらたぶん苦行をさせてしまう・・・。
もっといろんな話題で会話してみようかとも思ったけど、
もともと用事があったので、それ優先させる事にした。



じゃあまた次の食事会で、と言って私は電車を乗り換えた。