ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

ツェルニーが好き

hotakatachibana2018-09-15

有名企業のグループ会社日記はお休みです。***

私、小さい頃にものすっごく習いたかったのがバレエ以外にもう1つあって、それはピアノ。


実は数年前に習ってたんだ。小さい頃の願いを自ら叶えるというあるあるですが。


そしたら先生の教え方がよかったというのもあり、とんでもないスピードで上達していった。私その当時相当忙しくて睡眠時間もまともに確保出来るか出来ないかという状態だったので、自宅での1日の練習時間は長くて15分、短い日は15秒。



1日中弾いていたいなあと思いながら練習を切り上げる時のあの悲しさ・・・。それでも小さい頃の願いが叶ってとてつもなく嬉しかった。



次から次へと新しい楽譜へ進んで行って、半年経たないうちに発表会で舞台にあがった。
リハはボロボロだったけど、本番ばっちりだった。←本番強い。


同じ生徒さんの中に俳優の卵がいて、すでに舞台やミュージッククリップで仕事こなしてる人だったけど、発表会は緊張したらしい。
私が場馴れしているように見えたらしくて不思議がっていた。


私ピアノは数ヵ月前まで未経験、発表会の舞台は初だよ。


ピアノの先生からも、小さい頃ならってたんじゃないの?と疑われた。
いえ、ほんとに小さい頃触ってたのはそろばんで、鍵盤じゃないです。

実際、そこの大人の生徒さんは、小さい頃から習っていて学生のうちにやめてしまって、主婦になってから習いに来るという生徒さん多かった。そういう人は昔やってただけあって上達が早い。


でも私はなんもないからね。
小さい頃はそろばん塾押し付けられて、
自分に向いてることほとんどやってこなかったんだよ。



舞台に一人で上がるのは初めてでも、
私、日常的にいろんな人から観察されてるからさ・・・。それに比べたら発表会は演奏に集中すればもう何も見えないし聞こえないんだよ。でも発表会が緊張しないってわけじゃないんだよ。たぶん本番に強いだけに違いない。

でもこれ↑特に言わなかったけど。


習い始めて半年過ぎた頃、もう1冊楽譜が増えた。ツェルニー


2冊の楽譜を同時進行でやらなくてはいけなくなったけど、私の家での練習時間は相変わらず15秒〜15分の間でメトロノームみたく毎日変動していた。週に1回の個人レッスン+毎日の15秒〜15分の自主レッスン。


それでも結構なスピードで上達していった。


しかも、私ツェルニー弾くのが大好きだったから、うっかり30分とか練習してしまう。そうすると夜だったら睡眠時間さらに削ったり、朝だったら乗る電車数本遅らせたり、ということになった。やることも山ほどあったから、それが出来なくなったりした。



それでも譜読みはしっかりやった。私が楽譜に穴が空くほどしっかり譜読みするので先生驚いていた。暗譜するのは、それほど難しくないけど、きちんと譜読みしてひとつひとつ噛み砕いたうえで暗譜したいと思った。初心者のうちにそこをさらっとやってしまうと後で困ることになりそうと思ったし、なんだかもったいないなと思ったんだ。


ツェルニーは、右手と左手で全く違うことを同時進行でしながら譜面のものを1つもらさず音にしていく作業がたまらなく好きだった。そしてツェルニーの曲がとてつもなく気に入ったので、自分で奏でてる時、かなり幸せな気分になった。


先生に、次の発表会の曲はツェルニーがいいですといったら、ツェルニーは練習用の曲で作品曲じゃないからだめと断られた。


ツェルニー弾き始めてわりとすぐまたもう1冊の楽譜が追加された。
なんと次の発表会の課題曲の入った楽譜だった。その時練習していた楽譜より相当レベル高い曲だったけど、先生いわく、

「あなた上達が早いから、発表会の時期にはこれくらいになってるはずだから今からもう練習してちょうだい。」だった。

イエッサー。

楽譜3冊になった瞬間だった。



そしてその課題曲も間もなく弾ける様になった。残念ながらそこでピアノを辞めてしまったの。



先生は、小さい頃から習ってたら、ピアニストになれたのに、と残念がってくれた。


もし小さい頃から習っていて、ピアニストを目指す様な人になってたら大変な事になっていたと思う。この意味が分かる人はそうそういないので、おいおい別のところに皆様の目に触れる様に書こうと思います。そういう視点で考えると、そろばん塾押し付けられてピアノもバレエも習わせてもらえなくて幸運だったと言えなくもない。笑


ただ、私バレエには適性ないから小さい頃から習っていてもダンサー目指す様な人になることはないので、小さい頃にバレエは習っておきたかった・・・。



つい数ヵ月前まで、バレエピアノバレエピアノ、いつ再開しようかと考えていたけど、今はもうある目的の為なら、そういった好きなものを捨てる覚悟は出来てる。(ツェルニーにやや心残り有)


私、ある時から何かを思い出したように切り替わったなと思って、ふと今日の日記に書いてみた。