ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*八百万のお客様

hotakatachibana2011-04-09

私はたまにしか接客要素のある仕事しないです。好きなんだけどね。上からの指示で現場入ると、たいていはお客様の目にはふれるけど、お客様は私に話し掛けることができないというなんとも楽極まりないが(大変な仕事しか過去にしたことないので今後は楽に生きることにした結果だと勝手思っている)その分楽しさもやや減るという状態。





私は仕事仲間へ八百万のお客様との遭遇について語った。世の中にはお客様=神様というほんとかどうかよくわからない法則が存在するらしい。





だから八百万のお客様。





いろんな仲間と話しているとだんだん八百万のお客様が浸透し始めていた。今後も仕事で出会う人は八百万のお客様として考え、仕事を楽しみましょう。










昨日西麻布を歩いていたら、自転車に乗っている人がわざわざ話し掛けてきた。〜ですね。という類の挨拶めいたことを言っていた気がする。走っている自転車の上からだからか聞き取れませんでした。最初イヤホン使用で携帯で誰かとしゃべってんのかと思ったけどちがった。



別にわざわざ歩いてる人間に自転車に乗りながら話し掛けることないと思う。ていうか誰?この人は八百万の赤の他人。










そしてさっき。

残業になってしまったので、さっき帰宅してきましたです。そんで19:50頃自宅近くの例のお屋敷の横を歩いていたら、お屋敷の庭から生えている大きな木を揺らして電線に飛び移ってきた動物が!!


最初猫かと思ったんだよ。しかし大きさ一緒でも猫は電線の上を歩きません。

しかもなんか耳丸いし、動きがクネクネ珍妙です。頭のてっペんには黒いしまみたいな模様もあった。







その動物は私のはるか頭上の電線をクネクネ器用に移動した。私のことを見ている!!私が止まるとその動物も電線の上で止まった。私が歩き出すとクネクネ動き出した。まさか私が残業になることも知っていて、この時間帯に待ち伏せ?!スイーパーか?!名をなのれい。


私は立ちどまり、携帯写メ構えた。その時ちょうど後ろから知らない男の人が歩いてきたので、この不思議な感じをわかちあってもらおうと思い声を掛けた。


「あれなんですか?」


男の人も驚いていた。





猫くらいの大きさで、しっぽが細長くて、耳が丸くて電線の上を歩ける動物。
都会の真ん中であきらかにおかしいでしょ!!
八百万のケモノさまにちがいない。


この生き物がなんなのかこの男の人にもわからないようだった。


しばらく一緒にみていたら、その不思議な生き物は電線から別のお宅の庭の木に飛び移って、さらに木からそのお宅の屋根に降りてどこかへ行ってしまった。解散でございます。




私がマンションまで歩いてくると、なんとこの男の人も同じマンションの住人だった。
私はエレベータの中でこの男の人に20メートルの津波がきたらここももしかしたらあぶないかもしれないので、その場合の逃げる道のりを伝授した。男の人はこのへんは海辺じゃないから大丈夫だろうと思っていたそうだ。想定外は危険です。


この男の人は、5階で、ども、とエレベーターを降りていった。
不思議生物とへんな女で摩訶不思議な帰宅だったようだ。