猫日記74。
八百屋のマスターは夜ご飯は必ず自宅でマダムの手料理を食べるという。
しかし昼は必ず取引先から出前をとって食べている。
この日もマスターは取引先のひとつ、お向かいの喫茶店から角煮定食を出前でとって、店の奥でさあ食べようとしていた。
そこへお客さんが野菜を買いにきたので、角煮定食をそのままに店頭へ出たらしい。
お客さんが帰って、再び店の奥へ行き、座って角煮を食べようとしたら角煮だけが消えていた。
マスターはがくぜんとしたという。
角煮定食から少し離れた場所で何かにかじりついている白と黒の生き物がいた。
何か=角煮
白と黒=加藤さん