お世話になっている不動産屋さんのHさんは、ホテルマンにも通づる何かがある人だった。
相手にとって不都合なことや難しいことをさらりと流して相手にベストな状態を与えながら話を進めてゆく。
ホテルマンはそういう風に教育されていて意識して行っている用に思えるが、Hさんは何かが違った。
Hさん「・・・ですよね?」
私「ハ、ハイ。」
あれ・・・?
Hさん「・・・なんですよ。」
私「ハイ。」
おや?
Hさんは天然に相手のためになる状態を作れる人なのであった。
Hさん「・・・ということなんです。」
はて。
しかし意識して相手のことを気遣う人のような気がしないでもなかった。
と見せかけて実は天然に相手のためになる状態を作れてしまっている。
ておいうのはやっぱり見せかけでここはほらプロだからそういう気持ちで相手を気遣いながら話をすすめていく ような気がするけどやっぱり天然ナチュラル100%の接遇なのだがしかしやはりそこはそう見えるだけでまさにプロなようないやちがうなナチュラルな・・・
Hさんは合わせ鏡の中にいるようなどこまでもどこまでも終わりのない無限ループが存在する人であった。