ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*ひなぎく

hotakatachibana2008-03-10

持ってるDVDの中で最も大好きかもしれない映画がこれ。


映画大国じゃないチェコスロヴァキアでこんなにもばっちりな映画をつくりあげてしまうってことも価値を高めてるけど、


何より見た人にとって特別な作品になってしまうところが希少価値でしょ!!





主人公の姉妹が、「私たち生きてるのよ」



生きてる!!生きてる!!



そんな画面は、ヴォーグが動画になったみたいで感動すら覚える。ヴォーグが動いてる?!


動いてる!!動いてる!!






姉は頭に花冠、妹はうさぎみたいに髪を結って、

毎日おしゃれして出かけてバカ騒ぎ!

くるくる変わる画面の色はまるで彼女たちの心の動きみたい。

可愛くて華やかであまのじゃく!






彼女たちの名前なんてたぶん誰も知らない。
私たちができるのは、彼女たち本人が自分の名前を覚えているよう祈ることだけ!



部屋の中でテープを燃やしてウインナー焼いたり、

はさみで服やお互いを切り刻んでるうちに
画面もちょきちょき愉快でしょ。

壁の振り子時計は振り子だけで時計がないし。



彼女たちの言葉や行動に意味は?

いいえ、存在しているだけで素晴らしい!!
これにたどり着いとこう。


しかし、合わないことを考え始めたら衝撃の結末が・・・。





この映画を見終わるたびに、
叫びたくなる。


「ヴェラ・ヒティロヴァー、実験は大成功だよ!!」